「流産して空に帰る赤ちゃんに悲しんでいる子はいない」 | 夜の神様 昼の神様

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一番気になっているテーマをブログのタイトルにしました。
夜の神様、昼の神様について少しずつ掘り下げて考えていきたいと思っています。

「かみさまは小学5年生」シリーズからです。

ちなみに、この小学5年生の子はすみれちゃんという女の子で、本の内容はこの女の子が実際に語った言葉や書いた言葉、そしてすみれちゃんとインタビュアーの会話をまとめたものです。
 
さて前回の記事で、魂が地上世界に降りて来るのは「経験値を上げるため」と述べました。
つまり、魂にとっては経験値が高ければ高いほど自らの価値が上がる、つまり高い位置に行けるということなのでしょう。
 
ただし、地上での経験は喜びや楽しみよりもむしろ苦難の方が多く、それでも魂はそれらの経験を求めてやって来るのか?という疑問が生じると述べました。
 
本の中では、インタビュアーからすみれちゃんに対して具体的に「流産はどうなの?」という質問がされています。
 
「流産は赤ちゃんにとってもお母さんにとっても悲しいことではないのか?」と。
 
難問です。
 
すみれちゃんはこの難問に対して、簡単にそしてとても意外な答えを返します。
 
結論を書く前に、前回さらっと述べた「胎内記憶」という内容を簡単に説明しておきます。
 
小さな子どもの中には、自分がお母さんのお腹の中に入っていた頃の記憶がある子どもがいるそうです。
そして、お腹の中にいた頃にお母さんから聞いたことやお腹の中に入っていた頃の様子を具体的に話すと言います。
3歳くらいまでその記憶がある子どもが多く、成長と共に記憶は薄れていくと言われています。
 
すみれちゃんは、お腹の中にいる赤ちゃんと話ができるという特技があると言います。
 
赤ちゃんは空の上から降りて来る時、自由に決められることが一つあると言います。
 
それは、「ママを選ぶ自由」だそうです。
 
ちなみに、赤ちゃんに「なんでママを選んだの?」と聞くと、赤ちゃんによっていろいろな理由を言うそうですが、最後にはみんな決まって「自分のママだと思ったから」と言うそうです。
不思議なことに、生まれる前から赤ちゃんに宿る魂は、自分のお母さんになる人が分かるようです。
 
そして、赤ちゃんはお母さんの笑顔が大好きで、「お母さんに笑顔でいて欲しい」「お母さんを喜ばせてあげたい」と思っていると言います。
お母さんの笑顔こそが何にもまさる赤ちゃんにとって一番の栄養素だと言います。
また、人間として生まれるためにはどうしてもママが必要だから、赤ちゃんにとってお母さんは特別な存在だと言います。
生まれてきたら最初にお礼をしないといけない存在だそうです。
 
我が家にも子どもはいますが、男である私にはこういうことはさっぱり分からないのですが、母親の皆さんは思い当たることがおありでしょうか?
 
赤ちゃんはお腹の中でお母さんに話しかけたり、願い事をしたりするそうです。
大抵は気が付かれないけれども、赤ちゃんの方は良く分かっているらしい。
 
原理では人間は胎中、地上、霊界の3つの世界での生活を体験すると書かれています。
ですが胎中生活と言っても、具体的な生活について考えたことのある人はほとんどいないと思います。
生活と言うよりも、むしろ母親の胎中の赤ん坊は肉体があるだけで無意識の状態のように考えがちです。
しかし、胎内記憶のような話を聞くと、私たちが知らないだけで胎中の赤ん坊は驚くほど豊かな人生を生きているのかもしれません。
 
さて、話を流産の質問に戻します。
 
インタビュアーが「流産はどうなんだろう?100%悲しいだけじゃない?」と聞きます。
 
それに対してすみれちゃんは、
 
「うん、でも流産って長い目で見たら、ママにとって絶対に大切な経験になる。
悲しむことも生きるためには大事なことだし、それに・・・。
流産して空に帰る赤ちゃんに悲しんでいる子はいない。
みんな『一瞬でも地球を見れて嬉しかった!』って言って、空の上に帰って行くよ。」
 
インタビュアー「そっか~、そんなにも空の上からするとこの地球って楽しそうなところなんだね!」
 
「うん、大人気!」
 
だそうです。
 
小学5年生の女の子が言うには、目標が何の苦労もなく簡単に達成できたら、ありがたみが湧かないというわけです。
苦労して実現できて初めて心から喜べることもある、というわけです。
悲しみを経験するからこそ、「自分が守らなければいけない」という心も生まれるそうです。
 
そして、救いなのは「流産して空に帰る赤ちゃんに悲しんでいる子はいない」という言葉です。
 
宗教の世界では、流産や死産はあまり良い解釈はされません。
残念ながら食口の間でも、それらは「蕩減」という重く辛い言葉で語られがちです。
 
ところが、胎内記憶を持つ子どもたちやすみれちゃんの話によると、赤ちゃんは自分で流産や障害を持った赤ちゃんを選んでやって来ると言います。
流産して空に帰る子は、「一瞬でも地球を見れてうれしかった!」と言って帰って行くと言います。
また、障害を持った子どもとして生まれてくる赤ちゃんは、そういう立場で生まれることがよりチャレンジになると知って自らやって来ると言います。
 
どうやら、より高い志を持った魂たちが、一般的には難しい問題と考えられている流産や障害児をあえて自ら選んでやってきているようです。
 
そういう魂に対して、人間的に見ると不幸に見えるとか可哀想だと思うことは、本当は失礼なことなのかもしれません。
 
一見すると、不幸に見えるような流産や死産でさえも、そこに宿った魂は精いっぱい母親のお腹の中で人生を生きているとするならば・・・
そして、この世に生を受けずに死んでしまったとしてもなお、喜んで空に帰って行くとするならば・・・
 
命に対して深く考えさせられる内容です。
 
次回は、さらに自殺した人の魂ついて書いて行きたいと思います。