私はエスパーになりたいのか | 星詠みの庭

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東洋占術を中心にしたブログです

新年明けましておめでとうございます。

 

今年もよろしくお願いいたします。

 

さて、ツイッターでもつぶやいたのですが、

断易の勉強で使用している

「五行易師弟問答」が後半に差し掛かり、

その難問さに唸っています。

 

ツイッターの載せたのは以下。

253問目「離婚の可否の占」(夫と離婚できるか?)

午火月 甲子水日 空亡戌亥 山沢損不変

 

この卦。私は

 

・応爻官鬼が世爻を剋す情があって夫に嫌われている。

 

・世爻に兄弟勾陳でこの女性にも問題あり。

 

・五爻子水妻財が応爻官鬼を生じていて、

 他の女性の影があり。

 

・日に臨む財と世爻の丑土は合で、金銭関連が

 なにかポイントとなっている。

 

・世爻応爻の関係から離婚は出来るのではないか。

 

と、こう読みました。

応爻は「相手」を示し、そこに「男性」を示す「官鬼」が

付くので、この上爻応爻の寅木が

夫の事を示しているのは間違いなさそうです。

 

 

さぁ、そして実際の鑑定解説。

 

 

・世爻の下に伏する申金子孫が、応爻寅木を

 冲、そして剋しているのが良くない。

 この妻の女性は、夫に別の女が居て自分を

 かえりみてくれない、というが、

 この世爻の下の子孫が良くない。

 

・世爻は日辰子水と合しており、日合する世爻の

 ようでは、この妻もふしだらであり、

 夫の事ばかり責められない。

 (※大海水:日の子孫と合するからか?)

 

・応爻官鬼が世爻を剋するのは、「利用する」象意で

 日辰の子水妻財が五爻に臨み、五爻は動かないが

 日辰が世爻と合して、更に応爻寅木を生じる。

 これはこの夫婦は財産によってつながっている象である。

 

・世爻伏神の申金が応爻寅木を剋し、

 その応爻寅木は世爻丑土を剋す。

 このお互い剋し合うのは、利用し合う象意であり、

 この夫は別れてくれないであろう。

 

・世爻丑土兄弟は、伏神申金子孫を墓に入れるので、

 この妻は夫と別れたい、と言うものの、

 実は未練を持つ象意である。

 

・この妻も、世爻に兄弟持って勾陳臨むのでは、

 色気がなくて魅力の無い人であり、

 日合の世爻ではふしだらであり、

 世爻の下に子孫が伏すのでは何事も夫のせいにして

 批判的な態度で接するのが根本的原因である。

 

本当に離婚するのであれば、旺相する子孫が

 世爻に臨むべきであり、これはまず自分自身を

 省みて態度を改めるべきである。 

 

 

 

(・・・わ、わからない・・・)

 

 

この妻自身も問題ありそうなのと、金銭がポイントになる

くらいはわかりましたが、

 

「互いに利用しあっているので夫は別れてくれない」

 

そこまでは読めない・・・。

また、伏神にそんな作用があるのかな。と

思ったんですけど、この申金子孫の伏神は

「卦身」なんですね。

見落としガチな要素かも知れません。

 

 

離婚できるかできないか、という占的の答えとしては

「別れられない」

というのが最終的なものだと思いますが、

それにまつわっていろいろな要素が詰まっていました。

 

実際、この妻は薬剤師をしており、

夫は妻の立場を利用してお金を借りて、

それを賭事に使っているのだ、という事のようです。

 

うーん、しかし、この卦を見て、

そこまで事前にわかるものなのか?という

驚きがあると共に、

これは後で検討して出た結論なのかどうかが

気になりますね。

 

ともかく、この占例がまったくの捏造でなければ、

やはり、得た卦には、人智の及ばないほどの

情報が詰まっていて、

人間の方が読めるか読めないか、という事なのだ、

と痛感させられます。

 

「五行易師弟問答」にはこんな難問がゴロゴロしており、

これらを事前に的確に把握せしめるのが

一流であるのなら、私には到底叶わぬ次元・・・。

 

この師弟問答の占例は、昭和30年を下った

辺りのようで、時代が時代だけに、例えば病占では

いくつかが「先祖の祟り」などでくくられていたり

するので、今の現代に通用しない部分も

若干ありますが、

断易を究明し尽くそうとした先達、先輩の

まとめられた貴重な占例集と言えると思います。

 

 

・・・しかし、占例を解いて行くうえで、

卦を見て少ない情報から、占おうとする事の

実情を暴くことに楽しみを見出す、

推理小説の楽しみ方に通ずるものがあると思いますが、

その根底にはエスパー、超能力者になって

見えないものを見たい、正確な先の事を知りたい、

という欲求があるのかも知れませんね。

 

私はエスパーになりたいのだろうか。