数学のテストは「お好きに見なされ。」 | リッチモンド、我が家そしてカナダ留学という謎なもの

リッチモンド、我が家そしてカナダ留学という謎なもの

息子がBC州のリッチモンドにある公立の高校に2年間留学しました。留学エージェントWがエージェントとして正常に機能しておらず、どうなることかと思いきや、リッチモンドの温かい人たちによって支えられた留学でした。そんな我が家とリッチモンドのお話です。

皆さん、数学のテスト中に「あの公式なんだっけ?」と悶々として「あ、机の中に数学の教科書があって、そこには公式が載ってるんだけどなぁ。」とカンニングの誘惑に負けそうになったことってありませんか?

 

カナダではそんな「悶々」はありません。なぜなら数学のテストのときには公式の一覧表が配られ、生徒はそれを机の上に置いたままテストをするわけですが、要するに「問題を解くのにお好きに見なされ。」ということらしいのです。

 

息子曰く、「一覧は渡されるけど、どこだっけ?って探さないといけないし、そのままでは使いにくいものもあるので、結局自分が覚えている公式を使って解くから一覧表を見ることはない。」ということなのですが、「いざというときの保険(一覧表)がある。」というのはかなり心強いと思います。

 

よく考えれば、私たちの生活ってそういうことですよね。実際私たちが「これってどうやって計算するんだっけ?」とちょっとした面積だったり、割合だったり日々で考えるときもググって公式を出したり、考え方をネットで調べますよね?今、私たちが社会で生きていくのに必要な力というのは、「公式を覚えて答えを出す力」ではなく、「すでにある情報を臨機応変に使って答えを出す力」だと思います。そういった意味でカナダって本当に現実的だな、と思います。

 

ちなみにもう一つ、数学のテストで持ち込めるものは、というか、持ち込まないと困るものとして、関数電卓(scientific calculator)があります。日本でも購入できますが、息子はカナダに到着してから、数学の先生に何がいいかを聞いて購入しました。

これも同じ理由で、カナダの授業の効率のよさを感じます。

 

、、、ていうか、ちょっと日本の学校のテストの在り方、ちょっと古すぎません?