道行く外国人観光客に声をかけ、日本食を堪能してもらうという動画・YouTube【Momoka Japan】があります。日本食を食べる外国人のリアクション、コミュニケ力抜群の関西育ちのももかさんと、外国人とのやりとりに心がほっこりします。意外なことに、会話の中で欧米人から《日本の女性はおしゃれ》だという賞賛の声が度々出てくるのです。今回は【脳科学と運、おしゃれと運との関係】をテーマにします。 



 【幸運に巡りあう運の良さ】について、脳科学者・茂木健一郎は【脳の働きに帰結し】、幸運と出会う【強運脳】は存在するという。【行動】【気づき】【受容】の三つの要素を大切にすることで、誰でも【強運脳】になることができるとも言う。



 強運脳の三要素を簡単に説明しておきます。先ず、【行動】です。【脳はあらゆるものとやりとりをし、初めてその潜在能力を発揮】できる。従って、行動に目的や理由を求めず、自然に任せ、広く行動することで好奇の対象と遭遇できるのです。 


 幸運と巡りあえても【気づき】がなければチャンスを活かせません。気づくためには目的や、固定観念にとらわれず目の前のことに集中し、ありのままを見つめるようにする。 


 【水は方円の器にしたがう】という故事があります。気づいたことを【受容】し、水のように柔軟に価値観を変えたり、新たな人生の道筋に導き自己創造していくことも大事です。



 強運脳の持ち主とは、日々の生活の中で【行動、気づき、受容】のサイクルをルーチンとして続けている人だという。そのルーチンを強運になるための準備運動としていることで、ごく稀に訪れる大きなチャンスもつかむことができるともいう。 



 行動、気づき、受容のサイクルの具体例として、【テレ東・孤独のグルメの一場面風に仕立て】説明します。 


 見知らぬ街での仕事も終わり、五郎は《腹が~減ったぁ》と、先ずは【行動】としてレストランを探し、良い店に【気づき】ます。 


 何を食べようかと、メニューを見ます。そこには見知らぬメニューがあり、それを【受容】し、注文するという脳の働きが生じます。

一口食べると、《なんじゃこりゃ…これは美味い》と、_“新たな大好物に出会った”のです。 


 この例は、日常の生活での何気ない出来事でしかありません。しかし、パターンそのものは、【強運脳の人生を変える幸運との巡り会い】と一緒なのです。 



 脳科学でいう強運脳は、占いの原理、【イン・アンド・ヤン・セオリー(陰陽論)】に通じるものがあります。天地・自然は無限の創造・変化をしている。人生も常に創造・変化をしていくのが自然なのです。 



 実は、占いが好きな人の中には強運脳の持ち主が多いのです。何故ならば、占いの結果に《やってみよう》と行動します。《ラッキーカラーは赤》だと聞けば、赤い色のものに気づきやすくなります。 


 そして、占いが好きな人は【潜在的に自分を変えたい】という思いがあり、無意識のうちに行動、気づき、受容のサイクルを回しているのです。 




 おしゃれには【行動、気づき、受容】のサイクルを回す力があります。占いの世界には、行動することで幸運の女神と巡りあうという【運は動より生ずる】という言葉があります。 


 運には“流れ”があり、流れをよどませると幸運の女神は微笑んでくれません。【幸運の女神とマンネリは相性が悪い】のです。マンネリは運の流れを悪くし、【先細り運】にします。 


 先細り運は日々の生活から感動する心を奪い、充実感の喪失を招き、不運の連鎖を呼び込むのです。

【感動する心を失い、白け始めた時から不幸癖が身に付く】という運命の法則があります。


運の流れをよくし、運を活性化するためには生活の流れを変え、日々の生活にメリハリをつけることです。

運の流れを変える一つが【おしゃれを楽しむ】ことです。おしゃれには運気の流れをよくし、幸運を呼び寄せる力があります。


 おしゃれをするという行動は、【楽しくなる】ことに気づかされます。心も前向きになり、自然と笑顔になり、周りの人を受容し【あるがままに受け入れる寛容な精神】をつくります。 


 【笑顔は幸運の使者】と言います。笑顔は人に好印象を与え、人間関係を円滑にします。不安やストレスから解放されます。人の縁にも恵まれます。人の縁が広がれば幸運に巡りあうチャンスも多くなるのです。 



 おしゃれは外見を整えるだけではありません。自分をよく見せたい。注目されたいという意識は、おしゃれ以外のことにも気を配る心を育てます。【自分の見せ方】を意識して行動することで、魅力的な新たな自分を創造するのです。



 日々の生活の中で、そこにぶら下がっている服を何の感動もなく着るのは止めましょう。明日、着て行く服は前日に考えましょう。自分が輝いている姿をイメージすると寝付きもよく、快眠が得られます。毎日を好きな服装で胸を張り、颯爽と歩き幸運の神様と仲良くしませんか。 



 年齢に関係なく、おしゃれや化粧をすると自然と気持ちが前向きになります。【おしゃれはメンタルヘルス】にも大きな影響を与えるのです。 


 現代はストレスが多い社会です。ストレスにさらされるとイライラしたり、しかめっ面になったりします。

おしゃれや、化粧には【鏡】はつきものです。鏡には【ミラー効果】という不思議な力があります。【鏡を見ていると心が落ち着く】のです。 



 若い頃とは違い、年を重ねるごとにしっかり化粧をしたり、おしゃれをする機会も少なくなることもあるでしょう。しかし、健康で長生きしたかったら、おしゃれや、化粧をし、毎日を楽しく過ごしましょう。 



 おしゃれや化粧が、精神を前向きにさせる効果を活用する【メイクセラピー(化粧療法)】という、メンタル療法があります。高齢者の心身機能維持、向上、長寿を目的に介護現場でも注目されているといいます。 



 また、ある研究によると、メイクセラピーは、【認知症進行を抑制】する効果があることが報告されているそうです。



 他に、幸福感が高まることで、【抑うつや不安などの改善】が見られるという報告もされているといいます。




中国では遠くは【三国志】の時代の昔から、60年単位で巡ってくる干支(えと)の庚子(かのえね)の年には、治乱興亡や天変地異の動乱、【庚子大乱】が起きる。それを契機に歴史の流れが変わると恐れられているという。 


 近世では1840年の庚子の年にはアヘン戦争が勃発。中国が西洋列強に屈する【屈辱の百年】が始まった。

1960年の庚子の年には、毛沢東が1958年から取り組んだ急速な集団化や工業化の【大躍進政策】が失敗。数千万人が餓死する事態を招き、毛沢東は国家主席を退きます。そして、鄧小平の改革開放路線へと流れが変わっていきました。 


 我が国でも天下分け目の【関ヶ原の合戦】。それは、1600年庚子の年の出来事でした。

そして、2020年庚子の年、新型コロナパンデミックの【庚子大乱】が起きたのです。コロナ以降、ロシアとウクライナ・NATOとの戦争。混沌とした中東情勢。見逃せないのがコロナ発生源の中国です。庚子大乱の地殻変動を感じます。今回は独裁者習近平の命運を占っていきます。


米国のトランプ前大統領政権の国務長官、ポンペオ氏は言う。1970年代の米中国交正常化は、当時冷戦下のソ連への対抗策として中ソ関係に楔を打ち込むことが目的だった。

それだけではなく、中国を共産主義の独裁国家から自由で開放的な国家に変貌させる狙いもありました。 


 そこで、米国をはじめ、西側諸国は中国との経済関係を深めていったのです。だが、西側諸国の意に反し、その期待は裏切られます。戦略家・鄧小平の格言、【力を隠し、時を待つ】に従い、軍事力や経済力を静かに蓄え、軍拡と独裁体制の強化に務め、米中対立の構図をつくっていたのです。 


 経済成長を促し、国民に豊かさを享受させる。そのことで、共産党一党支配の国民の不満を抑えるという、鄧小平の国家運営策に従い中国は経済成長に務めてきました。

しかし、経済よりイデオロギー優先の習近平の政治により、今や中国経済は深刻な状況に陥っている。 


 中国の人口14億人の二倍以上の30億人が住むのに十分な空き家があるという。恒大集団や碧桂園などの不動産大手は、天文学的な巨額の負債を抱えている。

それだけではない。土地使用権の売却収入が歳入の約4割という地方政府など、多くの地方政府が財政難に追い込まれている。中国の地方公務員が半年間給料未払いという、異常なニュースに驚かれた方も多いかと思います。 


 不動産バブルがはじけても、中国経済を牽引すると期待されていたEV車も世界的にブームに陰りが見え、供給、在庫過剰の状態です。中国EV車メーカーの倒産も相次いでいるという。


 反スパイ法により、海外投資家の中国離れも加速している。デフレの進行も深刻だ。失業率46.5%の若者の失業問題。習近平の肝いりで始まった【一帯一路】もスリランカに見られる【債務のワナ】や、貸し付け金の焦げ付き、イタリアなど、離脱する国もでたりと、中国経済は八方塞がりの状態です。




占学・算命学では【性格が運をつくる】と考えます。崩壊に向かっている中国経済は、習近平の性格が創っているとも言える。性格は持って生まれた性質(宿命)を基に、育つ過程の環境により形成されます。


 習近平の性格で際立つのが【強欲な権力欲】です。宿命に帝王の星と言われるパワフルな【天将星】があります。引力本能が強く自己顕示の強さと、踏まれても起き上がる生来の図太さがある野心家です。表現本能も強く直感力や洞察力に優れ、目的意識が非常に強い人です。 


 他に性格の特徴として【猜疑心の強さ】も挙げられる。今はアメリカに逃亡している元側近の政治学者によれば、習近平は誰も信用しない。誰の意見にも耳を貸さない。猜疑心が強く、小さな意見の相違や、反対意見を述べると警戒し、疑われるという。 


 習近平の猜疑心の強さは、表現本能が強く鋭い観察力という生来のものもありますが、育った環境によるものが大きいかと判断します。習近平の青少年期の環境を調べてみました。


 習近平の父親は毛沢東の側近でした。しかし、父親が関わった出版物が毛沢東の怒りを買い16年間監禁、拘束されました。姉は餓死。中学生の習近平も文革時、人々から吊しあげされます。肉体的な虐待も受けたのです。 


 都会の青年を農村に送り、労働させる【文革の下放運動】により、20代前半まで寒村の崖の岩肌に掘った洞穴に住み、農業をしながら過ごしていました。


 後年、ノミやシラミに悩まされ、食事にも困るほど貧しく、不便な暮らしだったと振り返っている。過酷な体験が人間性や社会を見る目を養ったとも話しているという。習近平の人格形成には文革時の異常な体験が大きく影響しています。 


 それは用心深さと、冷酷さの二面性をつくりました。習近平が党総書記に就任する以前を知る人は、異口同音に【穏やかな性格】【敵をつくらない人】だと言う。それは理不尽な権力から自分を守るために用心深く生きていたのです。 


 しかし、トップに君臨するや否や、腐敗追及を断行し、激しい権力闘争で政敵を倒していきまました。民主化や自由化を求める社会の声も、力で抑え込んでいく強面の顔を見せます。文革時の狂気の人間模様が【強い人間不信、猜疑心、そして、人権無視の冷酷さ】を生んだと推察できます。 


 私には習近平に対してある疑問があります。それは、鄧小平の経済成長路線継承ではなく、何故、毛沢東崇拝のイデオロギー優先の政治をしているのか、という疑問です。 


 そのことに関して、【毛沢東=中国共産党という父親】から虐待されたアダルトチルドレンだからだと、例える人がいます。そう考えると、納得いくものがあります。 


 アダルトチルドレンの人は、自分が受けたトラウマ行為を、無意識のうちに自分も他者へ再現したりするのです。習近平は自分の父親が【毛沢東=共産党】から投獄されました。自らも文化大革命により粛清の対象となり、心身共に虐待されたトラウマがあります。その再現は彼のサクセスストーリーにも表れています。


 共産主義の中国では土地は国の財産です。その土地や建物を、不正利用する地方政府の幹部役人達を、若い頃の習近平は厳しく糾弾し、摘発していました。 


 こうした活動は党の機関紙で取り上げられ、習近平の名前は北京の中央政界でも次第に知られるようになります。 


 そして、保守的な政治姿勢を強め、庶民や知識人には【言論の自由はダメ】。党の役人には【腐敗はダメ】というように、厳格な言論・思想統制と、反腐敗や綱紀粛正など、習近平の統治、政治スタイルの基本を確立していきました。 


それは父親の投獄や、文革時に受けた自らのトラウマ体験を彷彿させる手法でもありました。それが、【父なる毛沢東=共産党】という、虐待された父なる毛沢東と同じこと、いや、毛沢東以上に、毛沢東的な政治を目指そうとする運命のメカニズムなのです。 


 では、コロナパンデミックの【庚子大乱】を契機に、今、中国では何が起きようとしているのだろうか。中国の人々は共産党の独裁体制下、政治権力に反抗しない限り、ある程度の自由もあり、大きな不満もなかった。 


 だが、習政権の理不尽で乱暴なゼロコロナ政策により、自由や、仕事をする権利も病院へ行く権利も奪われました。 


 人々は共産党の政治権力、独裁政権の怖さを骨の髄まで知らされました。そこで、政治権力に抵抗はできないが、政治権力から逃げることはできると、経済的に余裕がある中産階級を中心に、多くの人が国外へ逃亡しています。 


 若者達は中国版就職氷河期に直面し、いつ終わるかわからない長期停滞の社会に不安を抱えている。若者たちの習近平への怒りは爆発寸前だという。


 では、若者を中心とした市民パワーが革命へと向かうのだろうか。かってルーマニアなど、東欧諸国が雪崩を打つような勢いで、市民パワーにより短期間で劇的に民主化に向かったようなことは、私は中国ではおきないと思います。それは、国土面積がとてつもなく広く、人口14億人の多民族、多言語のメガ人口国家だからです。もう一つは国民性です。 


 古代から中国には【中華思想】という思考があります。中国の王朝や皇帝を、この世で唯一の支配者だする。周辺の民族は野蛮人だから、中国の王朝や皇帝に従い、優れた中国の文明を学ばなければならないという考え方です。 


 それ故、中国には【国境】という概念も漢字もなかった。日清戦争後、日本に留学した人達が国境の概念を学び、国境の漢字も逆輸入したのです。尖閣諸島、南シナ海への軍事介入などをみていると、現代でも中国人の中に中華思想は生きていると思える。 


 中華思想下の中国では、共産党という王朝や国家主席という名の皇帝に、国民は従わなければなりません。不満を持つ一部の人の反政府運動は起きても、管理されることに抵抗感が少ない多くの国民が結集し、近年中に反政府運動が一気に国中に広がり、劇的に民主化へと変わるという可能性は極めて低いと考えます。 


 それに、1979~2014年に実施されていた【一人っ子政策】により、甘やかされて育った人達に革命を起こすパワーがあるのか❓それは疑問です。 


 共産主義国家が崩壊する要因は【逃亡、内ゲバ、裏切り】だと言われている。中国を捨て、アメリカへ脱出する多く人達のことが多く報道されている。日本にも多くの中国人が住みつき、各地でチャイナタウンをつくっている。優秀な人達の国外への脱出はボディーブローのように中国の国力を弱めていきます。 


 習近平の運勢を見ると、今(2024/2/4~2026/2/3)が【天中殺】なのです。天中殺の時には今までの無理が重なり、健康を損なうことも珍しくはありません。膵臓癌だという噂もある習近平。健康問題による失脚のリスクは大きい。それは本年より来年の方が高いとみます。


 内ゲバ、暗殺、裏切りによるクーデターの可能性はどうだろうか。毛沢東の【政権は銃口から生まれる】という言葉に従い、習近平は軍を手中に収めている。軍事クーデターの可能性は低いかと判断します。 


 私は【庚子大乱の変化のエネルギー】の作用により、【2027年の3期中までは、最高指導者の座にはいるが、力を失い習近平の命運は尽きる。4選はない】とみます。その崩壊ストーリーを描いていきます。


 国民の多くは、もはや共産主義を信じてはいない。しかし、権力を握る中国共産党の指導者達は、いまだにそれにしがみついている。李克強前首相も亡くなり、ライバルもいない。重要な役職には自分へのイエスマンの無能な者を置き、後進を育てようともしない。今の中国共産党内には権力闘争をするパワーが弱く、習近平の独裁体制は、もう少し続くと思います。


 実は、習近平が共産党総書記、国家主席に就任したのは、2012~2013年の天中殺の年のことでした。また、習近平は自分が生まれた年が、天中殺という【生年天中殺】の人です。 


 生年天中殺の人は、前回に起こしたことの矛盾が、次回天中殺時に激しく露見する傾向があります。経済よりイデオロギー。国民の不満は強権的に取り締まる習近平の政治手法への国民の反発が、激しく噴き出すと予測される。 


 自分の政策が裏目に出て、それに焦り、判断を誤り大局を見失い、失政を重ね、経済の停滞は更に深まるかと判断します。 


 不満を持った人々の反政府運動も、散発的に起きるようになる。習近平が自分や共産党を守ろうとすればするほど、それは裏目に出て次第に力を失い、失脚への道を歩むことになっていきます。 


 中国が変わるまで、世界の安全は得られない。そこで、対策として【中国経済を弱体化させることで中国共産党を変える】と、アメリカを中心とした西側諸国は外圧を加えていきます。 


 習近平体制の失政、矛盾が多ければ、多いほど、中国共産党は変革へと追い込まれます。習近平失脚後、共産党内権力闘争はおきますが、2030年、遅くとも2035年頃までには中国共産党の方向性が変わり、次第に民主化へと進むと占います。


 経済危機にもかかわらず、中国の軍事費は増大しています。心配なのは、八方塞がりの習近平が、国内の不満をそらそうと、衝動に走り反日キャンペーンや、台湾軍事介入などをおこさないことを祈るだけです。


WHO(世界保健機関)が発表した2023年版の世界保健統計によると、日本人の平均寿命は世界トップの84.3歳。男女別にみると、男性の平均寿命はスイスに次いで世界第2位の81.5歳、女性は世界第1位の86.9歳。今回はAERAdot.(2023/11/11)の記事を参考にし【日本の女性の長生きの秘密】を占いの原理から解いていきます。

大阪医科薬科大学の本庄かおり教授は、日本の女性が長寿であことの要因として、比較的教育水準が高いことや、肥満者の割合が極めて小さいことなどを挙げている。

また、日本の女性は他国に比べて喫煙率が低いことや、健康を害するほどの飲酒をする人の割合も低い傾向にあることも要因だという。

WHOは職業や所得、教育や文化などの社会性と、健康との関係について【社会的地位・経済的水準の低い人ほど寿命が短い】。病気の罹患率や死亡率が高い傾向にあるとしている。

だとすると、社会的地位が低い日本の女性が、何故、世界一長寿なのか❓❓疑問が湧いてくる。

政治、経済、教育、健康の分野で、男女格差を示すジェンダーギャップ指数(2023年)は、日本は146ヶ国中、125位です。社会的地位が低い人は短命だというWHOの指標とは合っていない。

【社会と健康】に関する諸外国の研究結果からすれば、必ずしも社会的地位が高いとは言えない日本人女性が、世界で最も長寿であることには矛盾があります。この疑問はいまだ解き明かされてはいないと、本庄教授はいう。

日本のジェンダーギャップは教育、健康の分野では大きな問題はありません。

問題とされるのは女性議員や、女性リーダー不足の政治、男女の賃金格差等の経済の分野です。いわゆる【女性の社会進出が遅れている】ことに起因する問題です。

その背景には【男は働き、女性は家庭を守るという、男女の役割分業意識】があると、本庄教授は指摘する。この性差分業の生活観は【陰陽五行思想】に由来するところが大きいのです。

古臭いと敬遠されがちな陰陽五行の考え方は、悠久の時の移ろいを経て、現代でも私達の生活の中に脈々と息づいているのです。

占学・算命学に【性差集合論】という考え方があります。私達は【人と人の間】にいます。たがら【人間】と言うのです。人間はどこかの集団に属していないと生きていけません。

人間社会は集団生活が基本です。社会生活を機能させるには【男の本質】と、【女の本質】を尊重する必要があります。

男は【陽】、女は【陰】です。明るい昼間は陽で、外で集団で働く時です。夜は陰で個々に家で眠ります。このことからも解るように陽の男は【集団行動】、陰の女性は【個人行動】が本質です。

男は集団で働き、女性は家で家事や育児など、個人作業をするのが自然界の法則なのです。現代は女性も外でフルタイムで働く時代です。

それは、個人行動が本質の女性が組織内でで働くことは、男性よりはるかにストレスを抱え込むことにもなります。

昔は子育ても、自然界の法則に従い男の子と女の子は区別していました。男の子は外で仲間と元気に遊ばせました。女の子は家でお琴やお花、お茶に手芸、お手玉や毬つきなど、一人でも楽しめるように育てました。

集団行動が本質の男は孤独に弱いところがあり、個人行動が本質の女性は孤独に強いという性差があります。このことは、老境に入ってからの【メンタルヘルスにも男女差】として表れます。

日本のサラリーマンは会社人間が多く、職場での時間が長い傾向があります。そのため地域参加の機会が少なく、地域の人との交流が苦手と感じる人が多いのです。

それ故に、定年退職後の人間関係が妻だけになってしまいがちです。だから、孤独に弱い男は妻に先立たれると孤独・孤立に陥りやすいのです。

一般的に男の意識は会社・社会の方に向いています。一方、【社会進出が遅れている】という女性の目は、家庭の方に向いています。

それ故、女性は若い頃から友人や地域住民、子どもの親同士など、多様な人間関係を形成する機会も多く、職場以外の人とのつながりを持ちます。

高齢者の一人暮らしが健康に良くないことは、世界的な関心事です。実際に海外の多くの国の研究では、配偶者を失うことは、男女ともに健康へのリスクとなることがわかっています。

本庄教授は高齢者のメンタルヘルスに関して、日本人の性差の特異性を挙げている。配偶者を失うことの影響がみられるのは、男性に限られる傾向だという。これは日本独自の現象だとも言う。

また、本庄教授は、高齢男性は家族との同居より、一人暮らしの方が幸福感が下がるのに対し、女性は幸福感が上がる傾向にあるという。背景には家事負担から解放される点を挙げている。

それに、高齢女性の死亡リスクも、夫が生存しているケースより、夫と死別した人の方が低いという。これには、海外の研究者達は【不思議な現象だと、戸惑いをみせている】という。

日本の高齢者のメンタルヘルスの実態は、何故諸外国とは違うのだろうか。はっきりしたことは私もわからない。

ただ、昭和、平成の初期の好景気の時代、多くの男が仕事だけでなく、マージャンをするのも、お酒を呑むのも、休日にゴルフをするのも会社の人と言うように、会社人間化していました。家庭を疎かにし、妻との深い絆を構築しなかったことも影響しているのでは❓、と思います。

では何故、女性は男性より長生きするのでしょうか❔❔❔

女性の方が長寿なのは世界共通のようです。富裕国においては、その傾向は顕著だという。

その理由として、ホルモンの影響をはじめとする生物学的な性差があるという。しかし、それだけでは全てを説明できないと、本庄教授は言う。

WHOは裕福な国において、男性より女性の平均寿命が長い理由を【衛生・保健に対する観念が男女で違う】こと。

そして、【同じ病気に罹患したとき、男性は女性より医師の診察を受けて薬を服用する割合が低い】ことなどを挙げている。

本庄教授はこの点について、日本の男性は仕事中心の生活を送ることが多く、時間的に職場に長く拘束され、病院に行くのを後回しにしてしまう傾向があると言う。

一方、女性は育児や介護など、家族のケアをする役割を求められてきた。それ故に、自分自身の体調にも注意を払い、男性より自分の身体にも注意する。困ったら誰かに相談するという習慣も身に付いているのではと、性差による意識の違いを本庄教授は指摘する。

皮肉なことに、日本社会の問題点と言われている【女性の社会進出の遅れが、長寿に寄与している】ようですね。

古来、【禍福はあざなえる縄の如し】という言葉があります。運命学の視点からすると、長寿国は長生きする社会環境にある反面、社会保障費などの財政負担が大きくなるという面も併せ持つということです。