全く招かざる者

 

 

1日目の夜に

ERからICUに移されたライアン。

 

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本当に私のブログは

ERとICUの写真が多いわチュー

私は夜の12時過ぎに一旦家に戻って、

 

 

翌朝8時頃に病院へ戻った

 

↑夜の病院の駐車場からは

爪先のように細く茶色の月が見えた。

 

 

 

でね・・・

 

 

 

8時半ごろから

ICUドクターの回診が始まって、

ライアンの病室にもドクターと看護師が2人

入って来たのね。

 

そしてドクターが話し始めたと同時くらいに、

こんなのが病室に入ってきたの。

 

 

全体的に小汚くて

怪しさ満載・・・

というか、怪しさしか無い男性と、

あまりに影が薄過ぎて

スキンヘッドだった以外は

私の記憶に残ってない男性の2人連れ。

 

もう見るからに異様で、

これから病状と治療方針を

説明しようとしていたドクターも、

 

「えっと・・・・・・」

 

とまず私を見て、

 

「あなたは患者さんの?」

 

私: 「妻です。」

 

ドクター: 「そうですか。」

 

で今度はその異様な2人連れを見て、

 

ドクター: 「あなたたちは?」

 

と聞いたの。

 

 

私はそのオヤジJを知ってたんだけど、

ここでドクターに、

 

「この人はライアンが何年か前になぜか知り合ってしまって、

前の家を売っていた時に

リモデルしたてでピカピカだった私たちの家に

『自分は前(低所得者用)のアパートを追い出されてしまって、

君たちの家が売れるまでオフィスとして

1部屋だけ借りたい。

借りるのはその1部屋だけだけど、

いつも掃除をして雪かきをして

(冬だったので)、

内見が来る人が入れるようにしてあげるから。

もちろん家賃もHOA費や光熱費も払うよ。』

とライアンを丸め込み、

私と子供たちは心の底から反対したのに

その家に住み始めてしまって、

その後家中にゴミのようなガラクタや

家具をびっしりと詰め込んで、

犬まで2匹も連れてきて

替えたばかりのカーペットに

あちこちおしっこのシミを付け、

内見用に置いてきた

真新しいカウチや家具をドロドロにし、

おまけに全く掃除をしない

グータラな元妻と全く躾けられていない子供3人、

そして全然知らない男女二人組まで住まわせてしまい、

家中ゴミ屋敷にした挙句全然立ち退かず、

内見の度に私と子供たちが

家を掃除に行こうとしても、

『今、元妻が寝てるからダメだ。

それに君たちが掃除しに来たら、

彼女がまるで掃除してないって

言ってるようなもので、

彼女が気分を害するからダメだ。』

と、わけのわからない事を言って、

結局それでもなんとか家が売れて

本当に出て行って欲しいと言ったんだけど、

彼のクレジットは500しか無くて

(こんな低いクレジットの人を私は他に知らない)、

どこのアパートも彼を受け入れてくれず、

私がストレスマックスになりながら

あちこちのアパートや賃貸を探しまくって、

やっと個人で家を貸してる人が

なんとか受け入れてくれたんです。

でもその後も何度も

詐欺まがいのようなビジネスを

夫に持ちかけてくるから、

私がこの世で一番関わりたくない人なんです!」

 

とは言えないじゃない?

 

だから私はただ無言でいたの。

 

そしたらこのオヤジJ

数秒の沈黙の後に、

 

 

 

「・・・I'm his Bodyguard!

(私は彼にボディーガードだ)

 

とのたまわったのよ!!!

 

 

 

そこで何かを感じ取ったドクターは、

 

「では、家族以外の方は

席を外してください。」

 

と言ってくれたのね。

 

 

 

ドクター、ナイスジョブ!

 

 

 

で、その後ドクターは

昨日の夜からのライアンの様子と、

今後の治療や検査方針について

色々と説明してくれて、

 

「他に質問がありますか?」

 

と私とライアンに聞いたの。

 

 

 

それで私は、

 

「治療方針についての質問じゃ無いんですけど・・・

あの、家族以外の病室への出入りを

禁止してもらう事はできませんか?」

 

って聞いたの。

 

「夫は非常に具合が悪いですし、

見てお分かりでしょうけれど、

あぁ言うスケッチィ(怪しい)な人たちには

訪問して欲しく無いんです。」

 

って爆  笑

 

 

 

そしたらドクターは、

 

「できますよ。ではこの部屋への出入りは

限られた人だけにするように

『ドクターから指示が出ている』

と言うことにしておきましょう。

看護師がパスコードを設定しますので、

ICUの入り口でそのパスコードを知ってる人だけが

入室できるようにします。」

 

と言ってくれたの。

 

 

 

ドクター、ナイスジョブ! ←2回目

 

 

 

 

ただこの時点でオヤジJ

すでにICU病棟に入って来ていて、

病室のすぐ外で待ってる状態だったので、

私は看護師さんに、

 

「・・・と言うことで、

あの人たちに丁寧に

引き取っていただけるように

言ってもらえますか?」

 

と聞くと、

看護師さんは私にウインクをして、

 

「じゃ、これからセキュリティーを呼んで、

彼らを追い出してもらいますね・・・

 

冗談です、

私がちゃんと丁寧にお断りして

外に案内しますから爆  笑

 

と言ってくれたの。

 

 

 

看護師さんもナイスジョブ!

 

 

 

もうね、ただでさえ夫が死ぬか生きるか大変な時に、

あんなのの心配までしなくちゃいけない私ぼけー

 

 

 

・・・

 

 

 

でね、

この日は朝からライアンの弟がお見舞いに来るって言ってて、

昼間には子供たちが来る予定だったので、

私は急いで皆んなに、

 

「ちょっと色々あって、

望まれざる客がここに来たので、

ICUに入るためにパスコードが必要になりました。

コードは****なので、

他の人にはシェアしないように。」

 

と連絡したの。

 

 

 

そしたら義弟Mからテキストが来て、

 

「その望まれざる客って、

もしかしてRっていう人?」

 

って聞かれたの。

 

このRって言うのは、

義弟が間違って覚えていただけで、

実はこれはオヤジJの事だったのね。

 

義弟のところになぜか、

どうやって彼の電話番号を知ったのかは

いまだに謎なんだけど、

朝からオヤジJが電話をかけてきて、

 

「俺はライアンの友達だ。

今からライアンの所に一緒に来い。」

(オヤジJはなぜかいつも

人に上から物を言うのよ!)

 

って言われたらしいの。

 

 

 

どっちみち義弟はライアンに会いに来る予定だったんだけど、

 

(このJって誰だ?)

 

と思っていた所に、

私から、

 

望まれざる客が・・・」

 

のテキストが入ったので、

(もしかしてそいつの事かも?)

と思ったらしいのね。

 

 

 

しばらくして病院に到着した義弟は、

 

「今到着したんだけど、ICUの入り口の前に、

非常に怪しい2人組が座り込んでるんだよねうーん

 

と連絡して来て、

私がオヤジJたちのいでたちを説明したら、

 

「うん。多分彼らだ¯\( ˘–˘ )/¯

僕と一緒に入って来られると嫌だから、

一旦帰って、また夜に来るよぼけー

 

と言って、

そのまま戻って行ったの。

 

 

 

ええ〜っ!

 

IUCの前で座り込みって・・・

 

 

 

どんだけヤバいやつよ凝視

 

 

 

 

 

 

で、↑こんな事してる間にも、

ライアンの元には

何度も採血する看護師が来たり、

2回目の心臓エコーを撮りに

循環器の看護師が来たり・・・

 

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この時点でも

心臓の機能には異常が見られず、

でも相変わらず悪寒と熱が交互に来て、

心拍は少し落ち着いて来たけれど

血圧は上が90そこそこと

小学生の女子みたいな値のままだったぐすん

 

相変わらず敗血症の症状は出てるけど、

原因が全くわからないまま

強い抗生剤と血液抗凝固剤の投与が続く。

 

 

 

上部CTとレントゲン=異常無し

 

血液検査=異常無し

 

尿検査=異常無し

 

下部CT=異常無し

 

コロナやインフル=陰性

 

腫瘍なども見られず

 

 

 

ライアンの家系はガンが多いので、

腫瘍などが見られないと言うのは

わかって良かったけどね。

 

 

 

心臓機能は大丈夫そうだったので、

カテーテルを入れての心臓動脈などの検査は

今回はしない事になった。

 

ま、去年の8月にしたばかりで、

動脈などに大きな詰まりは無いって言われたしね。

 

カテーテル検査があるかも・・・と言う事で、

前日の夜から絶食になってたんだけど、

その検査がキャンセルになったので

朝食の許可が出た。

 

 

 

病室にはメニューが置かれていて、

館内電話で決められた時間内に

食事係にオーダーする。

 

ライアンは、

 

「オートミールと・・・

ブレックファストブリトーが良い。」

 

と言ったんだけど、

運ばれて来たのは・・・

 


な〜んにもかかってないオートミールと
な〜んにもかかってないブリトー笑い泣き
 
お腹が満たされれば良いってもんじゃ無いでしょう泣
 
 
オートミールが大好きなライアンも、
 
「流石に全く何も味がしなくて
美味しくないネガティブ
 
と言うので、
私はICU病棟の中にあるキッチンエリアで
(もう何度も来てるので、かつて知ったるw)
小さいパックに入ったメープルシロップを発見して、
持って来てあげた。
 
 
私も朝から何も食べずに病院へ行ったので、
お昼前になると
空腹で辛くなってきた。
 
でも、
もしかしたら入り口でまだ
オヤジJが座り込みしてるかも・・・
と思うと、
ICU病棟を出て
下のカフェに行くのが憚られたのよねぇ・・・
 
 
 
だけどここのカフェは
月曜〜金曜の
午前10時から午後1時半までしか開いてない。
 
まだライアンの病状が安定して無かったから、
外に買い物に行くのもなぁ・・・
って思い、
12時を回った頃
やっぱりカフェに行く事にしたの。
 
 
 
ICU病棟の中からドアについてる窓を覗き、
 
とりあえずドアのすぐ外に
オヤジJたちがいない事を確認。
 
ドアを出てすぐの所にある
家族待合室にもオヤジJたちがいない事を確認。
 
さらにその外にある
別の待合室にもオヤジJたちがいない事を確認。
 
階段の上から
下のロビーにもオヤジJたちがいない事を確認。
 
階段を降りると
カフェテリア周辺にもオヤジJたちがいない事を確認。
 
 
 
と、まぁ疲れるぼけー
 
 
 
結局オヤジJたちは帰ったようだったので、
カフェテリアで
「今日のスペシャル」だった
チキンコードンブルーセットと
サイドサラダを買って病室へ戻った。

 

 
食事はまぁまぁだったけど、
チキンもマッシュドポテトも
カロリーが高そうだったので、
半分食べて
残りは病棟の冷蔵庫に保管。
 
(夜にレンチンして残りを食べた)
 
 
 
この時ライアンは爆睡していたので、
後でまた病棟の食事係にランチをオーダー。
 
お昼に彼が頼んだのは、
ビスケット&グレービー、
ほうれん草とトマトとマッシュルーム入り
スクランブルエッグ、
そしてグレープ。

 

 
カバーを取って中身を見た私とライアンは、
あまりのお粗末さに爆笑爆  笑爆  笑
 
 
この後もガンガン抗生剤を投与されて、
2日目の夜には大分調子が良さそうだったので、
この夜は少し安心して
私は夜10時に病院を後にしたんだけど・・・
 
 
 
この夜にまた
ちょっとした事が起こった。
 
 
 
続く・・・

 

 

 

 

 

 

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