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鉢野在流はライトノベルがお好き!?

ライトノベルを中心に創作、批評、文章研究などを書いていこうと思ってます。物書きからの目線で物事を見定めるようシンプルに分析できれば、と。

ヒストリエ(1) (アフタヌーンKC)/岩明 均
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 ――紀元前343年ペルシア帝国 に追われる哲学者アリストテレス らとの出会いを経て、故郷カルディア市に帰ってきた青年エウメネス は、持ち前の知識と機転を生かしてマケドニア 軍に包囲された市街に入ることに成功し、その途上で出会ったペリントスの商人アンティゴノスを名乗る隻眼の人物から仕事の誘いを受ける。アンティゴノスにヒエロニュモスという人物の家への案内を頼まれ、廃墟と化した育ちの家を見たエウメネスは、少年時代に思いをはせる……

 この作品の見所は、作風。本作の作者は独特な色合いを持った作品を創造する方で、前作『寄生獣』でも淡々としたセリフ進行の中に急激な展開を入れてきたりと、単純な物語の中に不可解なエンターテイメント性を混ぜてきます。その不可解さは、馴れないうちだと「ヘタクソなのか?」なんて勘違いしたりもしますが、2巻3巻と読み続けて行く内に「ばーーっかじゃねぇの!?」と叫んでいる自分に気づくことでしょう。

 お気に入りのシーンは「ばーーっかじゃねぇの!?」です。ネットでもそのシーンだけは有名であると思いますが、何故「ばーーかじゃねぇの!?」と言ったのか、そこには実に悲しいお話があるのです。そして、その「ばーーっかじゃねぇの!?」のおかげで、ペルシャ帝国が生まれたりするのです。是非とも読んで真実を確かめてください。

 
鉢野在流はライトノベルがお好き!?

 ハルパゴスさん……そりゃそう言いたくもなりますよね……

 学べたところは、セリフの妙ですね。これはですね、実に高度なテクニックというか、固有スキルというか、平坦な所にいきなりフジヤマが出来るくらいインパクトの強い物をぶっ込む手法でして、分かっているけど真似してみたら「駄作じゃねぇの!?」とハルパゴスさんにゲロを吐きかけられること間違いないもので真似できません。本作は学ぶというより感じることですね。そして、ただ楽しむのが一番。

 ばーーっかじゃねぇの!?度  ☆☆☆☆☆

 ――息子の肉がうまいかって…………?――