へうげもの | 鉢野在流はライトノベルがお好き!?

鉢野在流はライトノベルがお好き!?

ライトノベルを中心に創作、批評、文章研究などを書いていこうと思ってます。物書きからの目線で物事を見定めるようシンプルに分析できれば、と。

へうげもの(1) (モーニングKC (1487))/山田 芳裕
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 ――群雄割拠、下剋上の戦国時代。立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。織田信長の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。生か死か、武か数奇か。それが問題だ!

 この作品の見所は主人公古田織部を中心とする今までにない戦国絵巻。戦やら策謀うずまく戦国時代、生と死を描く作品は星の数ほどありますが、数寄いわゆる趣味の目線から見た戦国時代は他にあらず。茶道の心から、あらゆる物に楽しさが宿っていると感じる古田織部、茶道の精神で万物をわびさびで染めようとする千利休、二人のせめぎ合いにより、戦国の世をまったく別の目線で見ることが出来る。そして、今日へと続く時代の流れが一つの線となり私達の周囲にへうげものが溢れていることに気づく。、そう、それが歴史なのだ。

 お気に入りのシーンは、織田信長がとある武将に暗殺されるシーンですね。もちろんネタバレになりますから、誰とは言いませんが、最高のシーンとなっています。信長はあらゆる人間と交流したかった。それはどういうことか分かるか?
 
鉢野在流はライトノベルがお好き!?

しびれまくります(;´Д`)ハァハァ

 学べたところは、歴史への造詣の深さですね。武将達の戦だけでなく、趣味や文化の側面を描き、戦国時代の生活様式、個々の武将がご恩と奉公以外に考えてたであろう欲望、より深く武将達の人間性を垣間見えたようで、歴史を学ぶ楽しさを教えてくれる一作です。

 顔芸度 ☆☆☆☆☆

 ――おまえとは『ダール・イ・レベゼール』だった。俺はあらゆる人間とその関係を築きたかった……意味を知っておるか?