- NARUTO―ナルト― 1 (ジャンプ・コミックス)/岸本 斉史
- ¥410
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この作品の見所は、多彩な忍術の設定。作者の画力もあってか、オーソドックスな忍術から独自表現の解釈を入れた忍術まで、数多くの忍術がコマせましと炸裂します。一巻から影分身という質量を持った残像が多数出てくる派手で強力な忍術が飛び出してきますので、後に出てくる忍術もそれに負けじと、ど派手に厨二心をくすぐってくれます。ちなみに私の好きな忍術は『穢土転生』ですね。実に清々しいくらいやっちゃいけない忍術だと思いました。
お気に入りのシーンは、再不斬・白戦ですね。この話は特に忍者っぽい話で好きです。特に主人公ナルトの能力が解放される場面はカタルシスもあって、ナルトがヒットしたターニングポイントではないかと思います。最新刊の方ではなんと、再不斬&白がまた登場するらしく、一体どんな話になってるのか、興味が湧きますね。
学べたところは、主人公ナルトの成長をいかに描くか。ナルトは問題児で才能普通の平凡な忍者なのですが、実は身体の中に九尾の狐と呼ばれる最強の尾獣を封印しています。だから、ピンチの際にはそれが顕現し難を逃れるというわけですが、そういった邪気眼ものは数多くある中、この作品は強大な力に頼らず、自ら修練を重ねた実力で大ピンチを切り抜けていく描写が実に上手く描かれています。特に前半出てきたナルトを敵視していたエビスというキャラは後半になって、ナルトの成長ぶりを認め、強く信頼を示すようになります。このようにキャラの成長を能力とモブキャラによって表現する方法はわかりやすく読者に伝えられるのではないかと、勉強になりました。
写輪眼最凶度 ☆☆☆☆☆
人は大切な何かを守りたいと思った時、本当に強くなれるもの