プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「雨の行列」
で、自作一句~、
梅雨やバス待つ列並び気の急かる
寒いような、湿気るのが嫌なような気がして、バスでも出来れば周囲と距離が取れ
るように座りたいなぁと思って、列の先が気になってバスが来るのが待ち遠しい気分
になりがちな梅雨時です。
バスも遅れ気味で約束などあると間に合うかと気が急きます。
ということで、出演者の作品~、
水田信二氏
夕虹の列前の男の傘当たる
夕虹が出て雨も上がっているのに、いつまでも傘を広げて、しかも後ろの自分
に当たってくる迷惑な男と映像が良く伝わり、小さな迷惑も俳句にするセンスも
よく、”夕虹の列”の字余りで距離感がわかると賞賛でした。
モモコグミカンパニーさん
イヤホンに囁く推しや梅雨しめり
→ イヤホンに推しの囁き梅雨しめり
”や”の上の詠嘆が強すぎて季語が弱くなっているとの指摘でした。
ということで、皮膚感でつながる添削がされました。
高橋光臣氏
梅雨晴れやぴょんぴょん跳ねる親子傘
→ 親と子の傘のぴょんぴょん梅雨の蝶
”梅雨晴れ”と”傘”は二重だし、晴れたのに傘はささないし、”ぴょんぴょん”と
”跳ぶ”も二重になっているとの指摘でした。
NEWS小山君
梅雨寒やこぞって並びしワンタン麺
↓
ぶ
中八になっているのと”し”は過去の助詞なので鮮度が落ちるとの指摘でした。
また、寒いとラーメン屋に並ぶとなると梅雨に限らず冬でもOKになるので
発想が凡人だということでした。
IKKOさん(今回一位)
タクシー待つ単衣鴇(とき)色雨曇
季語:ひとえ
鴇色:薄桃色
場所、場面、人と効率のよい配置と鴇色と灰色の対比や調べも良いと絶賛でした。
フルーツポンチ村上氏(永世名人)
五月雨の傘をはみ出るアンナヴァン
→梅雨の傘軽し片手のアンナヴァン
アンナヴァン:バレエの型
どういう情景なのか分かり辛いとの指摘。ということで本掲載はボツでした。
梅沢冨美男氏(特別永世名人 お見事!)
遥かなる長持唄の喜雨をゆく
長持ち唄:結婚の祝い唄
”遥か”というとイメージとして使われがちだけれど、ここでは距離感を表す言葉
となっていて、遥か向こうを行く花嫁行列が見える情景がよくわかるという指摘で
した。