その昔、義姉が家を建て替えるとき、義母が「仏間の上に二階を持ってきたらあき
まへん、バチ当たりますで」と口出しをし、設計がし直されたのを見たことがありま
す。そんなん、団地やマンションなんて言うてられへんのにぃって内心思ったので
すが、今回うちに仏さんを引き取ることになって、お寺さんに聞いたら、
天井に「天」とか「雲」の字を貼ると、異次元の空が出来て支障はなくなるとか。
これは仏さんだけでなく神さんにも通用するそうです、
今週の「虎に翼」の小題が ”女、三界に住むところなし”
実家でよく言われた言葉でした。
どういう時だったか忘れましたけれど、”いつまでもあると思うな親と金”とセット
だったのかなぁ・・・・・？
言われ過ぎて、逆に支えになったのかもしれません。
三界にないなら、自分の中に持つしかないなぁと。
で、三界というのは、実家、婚家、あの世 と言われていたけれど、
女は、幼少のときは親に従い、嫁に行っては夫に従い、老いては子に従わなければ
ならないものであるから、この広い世界で、どこにも安住できるところがない。
[解説] 「三界」は仏教で、欲界、色界、無色界、すなわち、全世界のこと。
ということだそうです。
先日、母をホームにお見舞いに行きました。
近場の弟に任せているので、あまり頻繁に行ってもプレッシャーになるかと間を開け
て行っているのですが、
「○○（私の名）の娘か？」
ってマスクしててもそれは言い過ぎやわと思いましたが、
父の１３回忌も済ませたから次は１７回忌だなと言っていたら、
「私と○○（母の実妹・叔母の名）と○○（私の名）のか？」
と聞いてきたので、
「ないない私ら三人ともまだ生きてるからしないよ、死なな出来ひんよ」
と応えましたが、
母の中で私は既に死んでいるようだなぁと笑うしかない話でした。
まぁ、最後の喧嘩のときに、
「あんたは鬼や！」と言ってやったりの顔で言われたときに、
「あぁ、先に逝って鬼に戻って迎えに来たるわ」と応えましたけれど、
二人で地獄への道行です。まぁ、三界に住むとこなしですからまぁいいかぁと開き
直りです。
