プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「刑事ドラマ」
出演者に「相棒」や「科捜研の女」のドラマの俳優さんたちが集まりました。
思いつかないの一言ですが。
取り合えず、
自作二句~
春一番や刑ドラの砂埃
春霞男の悪徳は問わず
春一番は、昨日、関東と四国と北陸で吹きました。
「光る君へ」を観るにあたって「源氏物語」を通しで知っておこうと漫画を
読んだのですが、読めば読むほどこいつサイコパスやなとしか思えず、どうし
て評価されるのかが不思議で逆にのめり込んでいます。紫式部は大恋愛物語と
して書いたのだろうか?ゴシップを素に大衆小説を書いて、実は平安時代への
アンチテーゼを上げたのではないのだろうか?という気もしてきています。
そして、最近のエンタメ界を賑わしている不同意性交罪となるやいかんやの
問題に対する気持ち悪さ。後輩という手下の言い訳、首謀とされる人のSNSへ
の書き込みの不逞さ、もうお爺ちゃんと言ってもいい歳でありながら半ぐれグ
ループみたいな雰囲気が漂っている感じがします。また、ここにきて擁護する
人の言う土俵の違う話。牧師が淫行を行ったとして許されますか?悪行を過去
の善行でチャラには出来ないものでしょう。週刊誌が彼らを私刑にしていると
言う人もいますが、そう言うことで被害者も私刑にされています。当事者以外
の言葉は不要と思います。
ということで、出演者の作品~、
矢柴俊博氏
春の雲血のり右目に染みており
→ 撮影のどか右目に染みてくる血のり
血のりが前に出てくると驚きの効果が少なくなるということと、撮影である
ことが分からない句となっているという指摘でした。
大友花恋さん
初刑事手錠震わす余寒かな
→ 余寒なり手錠をかける初シーン
本当の刑事さん?と思われ、余暇で震えるという因果関係が俳句には良くな
い、手錠があれば刑事とわかるから”刑事”は不要となるという指摘で添削され
ました。
紺野まひるさん
春夕焼け台本ト書き「ここで泣く」
→ 春夕焼けト書き「犯人ここで泣く」
台本とすると刑事ドラマというテーマ性から見て損をしたということでした。
トレンディエンジェル 斎藤さん
冴えかえる帰宅後妻の取り調べ
→ 冴え返る深夜の帰宅妻や待つ
”取り調べ”と言ってしまうことで底が浅い句になってしまっていると指摘
され最下位でした。
内藤剛志氏(今回一位)
本職に黙礼される今年も春
→ 本職に黙礼さるる春やまた
森口瑤子さん(名人7段→8段)
ロケバスに積む犯人の春日傘
最小の言葉で最大の世界、効果を作ることが出来ている。語順も良いと。
犯人像が浮き上がってくる句だと絶賛でした。
梅沢冨美男氏
張り込みのあんぱん香る桜漬け
→ 桜漬けほんのり張り込みのあんぱん
”桜漬け”というとお祝いの席かな?と思ったら張り込みだったという
ギャップが出て、あんぱんからもう一度桜漬けへと戻る句に添削され、
ガッカリ査定でした。また”あんぱん”はべた過ぎると。