プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「毛布の猫」
で、自作二句~、
手を出して毛布の猫に拒否される
返してよ私の毛布に猫が寝る
サルゴリラ児玉氏
老猫のいびきは父似日向ぼこ
「日向ぼこ」という季語がくるっと全体を巻いていて良いと。
”老”が中七のリアリティにくっついてきて、父もある程度年が行っている
と想像され、一匹と一人への労りも伝わってくるとの賞賛でした。
風間トオル氏
冬日向窓辺に毛布の夢 → 日向なる窓辺に毛布猫の夢
冬・毛布と季重なりになっており、三段切れなのが残念と。
新木優子さん
冬晴れのパリの街並み猫二匹
地名が場面設定がなされていて上手く使いこなしていると賞賛でした。
さらに奥行きを出すなら「猫と吾と」しても良いとのことでした。
若村麻由美さん
母を待つ今日も感謝の冬薔薇(ふゆそうび)
→ 通院の母待つ庭や冬薔薇
の
テーマとの関連が分からないのが残念と。さらに作品として見ると、中句が
説明的でありダメとの指摘でした。
”庭や”だと薔薇のアップとなり、”庭の”となると周囲と合わせての場面とな
るとの先生の弁でした。
呂府カルマ氏(有名ラッパー 今回一位)
どこまでが猫でどこから毛布かな
↓
どこからが毛布
韻も考えているし、調べも良いし、季語の毛布を生かすための”かな”も良い
と先生絶賛の期待の新人”才能あり”でした。
千原ジュニア氏(永世名人 本への掲載決定)
吾に見えぬもの見えておる炬燵猫
一物仕立てという技ですと先生の弁。最後に出てくる炬燵猫の視線だけで
詩にしてしまっていると絶賛でした。
梅沢冨美男氏(特別永世名人)
可惜夜(あたらよ)の猫の温みの布団かな
→ 可惜夜の布団に猫の寝息
可惜夜:明けるのが惜しいほどめったにない素晴らしい夜のこと
可惜夜に猫か?と釣りあいに疑問が残るとのことで、添削してもつまらないと
ガッカリ査定でした。
子どもファンが観ているテレビでは言えないけれど、梅沢氏の頭の中の本当は
こんなんだったんじゃないかなぁと、
私もトライ!
可惜夜猫のような女に毛布