プレバトに便乗して俳句~、またまた特番・冬麗戦でした。月日の経つのは早い。

昨年の作品から16人の人が選ばれ、TOP10を競う回でした。

 兼題は「大笑い」

 

 ということで、自作二句~、

 

 初詣「えっ」て振り向き大笑い

 

 初詣友と出くわし大笑い

 人込みの中、面白げな人に逢うことも、足元に造り物を見ることもよくあるでしょ。

 まったく会っていなかった同級生に会ったとか、一緒に行っていた友人が変顔をし

ていたとか、クラスメートに会ったとか。

 

 

 ということで、出演者の作品~、

 

 

 10位 安藤和津さん

 (ひ)の忌や遺言だもの牡蠣フライ 

     → 母の通夜遺言だもの牡蠣フライ

  妣:亡くなった母のことを意味する漢字、なので、”忌”は無駄となるとの指摘

 でした。意表をついているがリアリティーがあると賞賛でした。

 

 

 

 9位 千原ジュニア氏

 笑い声洩るる(もるる)交番注連縄(しめなわ)

   ”洩るる”は大笑いというテーマに対して損をしたかなと。ただ、この句の

  観察の面白さは良いと賞賛でした。

 

 

 

 8位 森口瑤子さん

 「犯人は・・・」に続く客席のくつさめ 

   → 「犯人は・・・」の静黙 客席のくつさめ

    くさつめ:くしゃみ

    に続く”が、説明的なのが残念だったとの指摘でした。

    清黙の後ろに空白を置くことが効果的になるテクニックで添削されました。

    エピソードを書いて、ここまで季語がたてているのは良いと賞賛でした。

 

 

 

 7位 中田喜子さん

 盃の富士に一礼初笑い

   礼儀正しさがお正月にふさわしいけれど、テーマ「大笑い」には上品すぎた

  かなという指摘でした。

 

 

 6位 Travis Japan 川島君

 初旅のB席ipadにドリフ

   B席で遠慮がちという心持ちが伝わり、ipadとドリフの新旧の取り合わせも

  良かったと賞賛。

 

 

 

 5位 立川志らく氏

 福笑いのような祖父の死に顔

   晴れと穢れの取り合わせが良いと絶賛でした。

 

 

 

 4位フルーツポンチ村上氏

 爆笑や横隔膜に去年(こぞ)の揺れ

  さっきが去年になる新年までの瞬間を、一年をも表す”去年”で表すという

 挑戦が素晴らしいと絶賛でした。

 

 

 3位 梅沢冨美男氏

 初笑い追い出す寄席のはね太鼓

   はね太鼓:寄席の入れ替えに、先のお客に退室を促す太鼓

  はね太鼓を最後に持ってきたことで、初笑いの余韻があって良いと賞賛でした。

 

 

 

 

 2位 キスマイ横尾君

 残業の鍋焼きM-1の出囃子

   材料が多いのにまとまっていると賞賛。また”焼き””やし”の脚韻っぽさ

  にも工夫が見えるとのこと。

 

 

 

 1位 春風亭昇吉氏

 一月の笑いの外にひとりいた

   受験生が正月の集いをよそに部屋に籠って頑張っているという句だそうです。

   一月としたことで、12か月の努力が見えるということかなぁと先生の説明を

  私は解釈しました。