プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「水族館」ということで、イルカショーの
写真でした。
で、自作一句~、
動物愛護イルカショーの無い夏
ということで、出演者の作品~、、
ゆうちゃみさん
炎天や最前列のイルカショー
”最前列のイルカショー”で歓声や水しぶきが見えると絶賛でした。
平野ノラさん
さらば夏イルカも君も泡と消え
→ さらば夏の恋よイルカよ泡と消ゆ
イルカと君を並列したことで、大事な彼がイルカ並になってしまって
いるとの指摘でした。
武田真治氏
黄金色はずむ岬に秋近し→秋近し美国黄金岬にて
”はずむ”は何がはずんでいるのかがわからないということで最下位でし
た。
何が言いたいのかがわからない、しかも季語が添え物になってしまって
いるとの指摘でした。岬がはすんだらアニメか地震ですよね。
アインシュタイン河井氏(今回一位)
夏の空シャチの耳骨に響く笛
↓
夏空や
同じ笛の音で人に見える音と見えない音の対比というのが良く、笛でショーで
あることがわかり、歓声や水しぶきも見えてくる、そして水しぶきの向こうにまた
夏の空が見えてくると季語に戻る、という先生に「本物が来た」と言わせた絶賛の
句でした。
キスマイ千賀君(名人6段→7段)
旱星水槽のグッピー揺れる
旱星の赤くて熱い夏の星、夜になっても気温が下がっていない状況と水槽と
いう冷たい状況の対比が良く、旱星とグッピーが交信しているかのような光景
が見え、”揺れる”が描写として効いてきていると絶賛でした。
立川志らく氏(名人6段)
油照りナポレオンフィッシュの旦那
→ 我が汗の鼻先にナポレオンフィッシュ
油照り:炎天下
炎天下の外でナポレオンフィッシュが投げ出されているような描写になっ
ている。
また、”旦那”とくることで、ナポレオンフィッシュが誰かの比喩か?となり、
言葉としては俳諧味があって良いのだけれど、先生でも季語を選ぶのは難し過
ぎたということでした。また作者の意図と違う添削になったのでいつか出来れ
ばいいとの言葉でした。「先生に出来ないのにできるわけがない」と志らくさ
んの受けでした。
フルーツポンチ村上氏(本に掲載決定)
吠えたけるアシカのミリア夏の雲
何が吠えているの?名を持ったアシカということは水族館のアシカなのね、
ショーかしら、歓声や水しぶきが見えてくるリアリティ、そしてその向こう
に夏の空が広がっていると遠近感が出てきている、これが永世名人の句です、
と大絶賛でした。