プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「待て!をする犬」でした。
犬かぁ~~~と。まぁ動物系は何でも難しいですが、犬といえば、最近初めて
義姉の家の二代目わんこを見て、犬をカワイイ~と思った猫派です。
義姉のところの二代目お嬢は、黙~って寄って来て、座っている私の膝の間から
顔を出したり、何気に揉んだのが気に入ったのか、次はこっちと体の向きを替えたり
と、することが甘え上手。
犬って、飛び回ったりくるくる回ったり騒がしいでしょう、あれがどうも媚びてる
くせに、わがままなんだよぅ、うるさい!って苦手だったのですが、
お嬢のようなするりと懐へ入ってくる甘え上手には弱い私で、初めて陥落しました。
で、それとはまったく関係なく、自作二句~、
かたつむり待て出来ぬ犬をしつける
五月闇待ての出来ない犬の前
ということで、出演者の作品~、
小池美波さん
五月晴れ肉球あつし初散歩
→ 肉球のあつし五月晴れの散歩
三段切れになっているのと”あつし”が熱しか厚しかがわからないとの
指摘でした。
三田寛子さん
初口上頭垂れ見る若楓 → 若楓初口上の健気な手
初口上で礼(頭垂れ)はするものだから不要、若楓で子の手を連想させ
るのは無理、との評で最下位でした。
蛙亭イワクラさん
ソーダ水結露が染める珪藻土
→ 待てできぬ仔犬とソーダ水の結露
現象を追いかけているだけで、意味はわかるけれど、言いたいことが
わからない句との評価でした。
的場浩司氏(今回一位)
老犬や腹見せ眠る薄暑光 → 老犬は眠る薄暑の腹さらし
季語でない名詞に”や”を付け、季語を含んだその他を続けるとバランス
が取りにくくなる難しい型を無難にこなしていると賞賛されました。
犬のユーモラスな姿を読んだ場合は”見せ眠る”で良いが、老犬の衰えを
詠んだ場合と添削がされました。
千原ジュニア氏(名人9段→10段)
帰省して貼られたままの犬シール
定石としては”帰省せり”なのだけれど、作者の帰省に対する後ろ向きな
気持ちが”帰省して貼られたまま”とダラダラとした文体に表れていると絶賛
でした。
キスマイ横尾君(名人9段)
夕立晴モップのごとまどろむ犬
”ごと”では、モップのようなもふもふ犬なのか、モップのように疲れている
のかわからない、だから、”ごと”ではなく”ような”とか”ように”と
しなければならない、との評でした。
梅沢冨美男氏
まろび来る仔犬に夏の陽の香り
↓
藁の香り
”夏"の強いにおいなのか温かいにおいなのか、汗のにおいかどんなにおいか
わからないと本掲載はボツとなりました。