プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「ゴールデンウイーク」のカレンダー
でした。
で、自作一句~、
昭和の日平和が朧とならぬよう
ということで、出演者の作品~、
中川翔子さん
尾を張って猫も眺める鯉のぼり
→ 尾を立てて猫よ鯉のぼりは風に
素直に読めばよかったのにと、”張って”というのがムダな工夫だったと。
そして、季語の鯉のぼりに寄るようにという添削でした。
高橋真麻さん
抱きしめた子の髪ふわり菖蒲の香
→ 抱きしめる子菖蒲湯の香のほのか
”抱きしめる”と現在形にし、菖蒲湯の香りがしたと具体的にすることで
臨場感がある句にされました。
勝村政信氏
飛び石の蛙声(あせい)静まる靴の音
→ 飛び石を行けば蛙の声やみぬ
先生、溜息の激怒でした。芭蕉の本歌取りのつもりのようですが酷過ぎると
確かに元歌は、蛙が飛び石したのか靴の音が静まったのかとも読めますよね。
ぼる塾田辺さん(今回一位)
亀鳴くやお辞儀が深いグラウンド
→ 亀鳴くや一礼深きグラウンド
文体を文語体に統一し、”一礼”とすることで格調を上げられました。
中田喜子さん(名人6段)
竹割って垂直線のこどもの日
→ 竹を割る垂直線やこどもの日
”~つて”とすることを促音便というそう
上・中句の硬さと”こどもの日”が合いまっすぐ育って欲しいという
気持ちが良く伝わる。
が、勢いが削がれた形になったのがもったいなぁということでした。
素直に作れば良かったのにということで、「あじゃぱ~」と言う中田
さんでした。
キスマイ横尾君(名人8段→9段)
函嶺のスイッチバック朝燕
函嶺:箱根のこと
函嶺の硬さと朝の冷たさの対、スイッチバックと燕の軌道の対がとても気持
ち良いと絶賛でした、
梅沢冨美男氏
暁光や桜隠しの五稜郭 → 桜隠しや暁の五稜郭
”暁光や”と”五稜郭”という堅く重いものの間に”桜隠し”という柔らかいもの
を挟んだことで、季語の”桜隠し”が沈んでしまっているという評でした。
これは難しいと、梅沢さんが「無理だって!!」と感動しながら叫んでいまし
た。残念ながら本への掲載はボツでした。