プレバトに便乗して俳句~です。今回は春麗戦本選でした。兼題は「ハプニング」
皆さん苦戦されていたのか、秋のシードは一位の人だけとなっていました。
で、自作一句~、
右なのねバス乗り違え春迷路
今までの最大のハプニングといえば、帰省のとき乗り慣れているはずのバスで
終着駅は同じだけれど系統の違うバスに慌てて乗り込んで、あと少しで徒歩圏内
に至る、本来の系統へ乗換もというところで離れて行ってしまうバスの中で一喜
一憂したことです。
ということで、出演者の作品~、
東国原英夫氏(10位)
カンガルー泊めて2DK朧
→ カンガルー預かっている朧かな
カンガルーと朧の取り合わせは良いが、なんでカンガルーが泊まっているの?
と唐突、何があったの?となる、具体的に書いたことで返ってわからなくなって
いるとの評 でした。
千原ジュニア氏(9位)
迫る電柱顔面5㎜の春
→ 顔面潰る電柱スローモーに春
過去の事故を知らないとわからない句だと。”迫る”も迫力が伝わりそうで
伝わらないということでの添削でした。
キスマイ北山君(8位)
刀折損(かたなせっそん)続ける殺陣や花吹雪
→ 花らんまん折れても続ける殺陣シーン
花吹雪が紙吹雪を連想してしまうと森口さんに指摘されました。また、
殺陣といえば刀とわかるので重なっているとのことでした。
梅沢冨美男氏(7位)
長閑なり細くたなびく湯の放屁
→ 長閑なり湯にたなびける放屁の泡
”たなびく”は横に流れる表現で、放屁というと割れた泡からの臭いは上にのみ
迫ってくるイメージになって間違った用法になるということでの添削でした。
馬場典子さん(6位)
青き日もあり苦き日もあり青慈姑(くわい)
→ 青慈姑コロン若き日とは苦し
処世訓めいた感じで”青”を重ねたのも評価が分かれるとことのことでした。
そして季語が主役になっていない、取って付けた感があるという評でした。
Fujiwara藤本氏(5位)
子供等の後ろの鉢のホバリング
→ 子供等の後ろを蜂の防衛軍
後ろをウロウロしているとなるとホバリングはムダな言葉といえるという
指摘でした。
キスマイ横尾君(4位)
日曜の空港ホテル雪の果て
→ 春雪に閉ざされ空港ホテルの朝
どういうハプニングだったの?というのがわからないとの指摘でした。
フルーツポンチ村上氏(3位)
光風や控え選手のペンの減り
↓
光る風
春風や
”控え選手”に対し”光風”は強すぎるかなとの指摘でした。
森口瑤子さん(2位)
馬の子に弄られてゐるアナウンサー
→ 馬の子になつかれ過ぎてアナウンサー
”弄られている”となると主役がアナウンサーになっているのを季語の
”馬の子”に軸足が寄るように添削されました。
立川志らく氏(優勝)
影のような野良犬に桜ながし
”桜流し” 鹿児島あたりの方言で、桜を散らす長雨のことで、まだ歳時記
に載っていないが、それを定着させようという試みが良いと。
また、影・野良犬という薄墨色の中の桜の色の効果が生きているということ
でした。