プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「肉まん」でした。

 

 で、自作三句~、

 

  冬の肉まん記憶の小(しょう)豚まん

 肉まんを割るぶりっ子してみる冬

 肉まんを割るや冬の有難さよ

 

 肉まんを見て、あぁあの豚まんが食べたか~という気持ちになるのです。

 また、おばばもぶりっ子をしてみたくって、そんなことを楽しめるのも冬の

寒さがあってのことという三句です。

 

 

 ということで、出演者の作品~、

 

 蛙亭 イワクラさん

 かぶりつき天を仰げば冬の月 

     → かぶりつく肉まん天に冬の月

    何にかぶりついているのかが不明、月は仰いで見るも との指摘でした。

   冬の月という季語の選択は寂しさ切なさが書けていて良いとのことでした。

 

 

 

 岡田結実さん

 冬の星あれはなんだろう肉まんだ 

     → 肉まんのかたちの冬の星座どこ

    あれはなんだろうの謎に先生が悩まれたそうです。

    話された本人の意図に沿って添削されました。

 

 

 

 勝俣邦和氏

 肉まんを分けあう夫婦冬日向 

     → 肉まん分けあう冬日向のベンチ

     誰だろうと読者に考えさせるのもコツで敢えて書かないとの添削でした。

 

 

 

 瀧川鯉斗氏(今回一位)

 肉まんやヘルメット脱ぎ手套脱ぎ 

     → メット脱ぎ手套脱ぎ肉まんガブリ

    元句だとおじさんぽい感じを受けるので、作者の若さに鑑み勢いの

   ある句に添削されました。

 

 

 立川志らく氏(名人4段→5段)

 冬の路地裏に昭和が捨ててある   

    ”昭和”と具体的にしないことで膨らみが出て、”捨ててあると”つぶやく

    ような終わり方も効果的と。

 

 

 

 中田喜子さん(名人5段→6段)

 肉饅どさどさ黄さんの手真っ赤       

    肉まんはまだ季語指定をうけていないけれど、臨場感が半端なく、

   また黄さんの存在感が良く黄と赤の取り合わせが中華街を連想さ

   れて良いとのことでした。

 

 

 

 フルーツポンチ村上氏(名人10段☆2→3)

 白鳥の波紋や御御籤をひらく         

    肉まんの白が白鳥に見えたそうです。

    時間の切り取りが良く、”や”による二つの関係ないものの取り合

   わせが良い、二つの言葉が火花を散らすというそうです。

    一つのシーンのささやかな綺麗な時間の描写ということでしょうか、

   私には難しい句でした。