プレバトに便乗して俳句~です。 今回の兼題は「冬の信号待ち」
ということで、自作二句~、
寒い空信号の音だけを待つ
北風や足踏み背曲げ信号待つ
で。出演者の作品~、
YOUさん
口ずさむ歌もかじかむ赤信号
↓
の
”も”では散文的と、また”かじかむ”とあれば、も”と云わなくても読み手は
全てを想像するのに説明をしてしまっているとの指摘でした。
ウルフアロン氏(柔道選手)
信号待ち見えぬ相手に息白し
→ 試合近し信号待ちの息白し
”見えぬ相手”では幽霊になってしまうと。アスリートの様子であると
わかる添削がなされました。
島崎春香さん
交差点視線ぶつかり頬カイロ
→ 交差点君の視線とぶつかる冬
”頬カイロ”って何?となり、わからない句になっているし、”頬カイロ”
を比喩として使うと季語の”カイロ"の力が弱まっていると最下位でした。
おいでやす こがけん氏(今回一位)
朝ロケの信号待ちに脱ぐコート
言葉の配置が良く、コートを最後にしたことで、”朝”に戻り、
朝ロケということでいろいろ想像もできると絶賛でした。
皆藤愛子さん(特待生2→1級)
オリオンと重機の湯気と土煙
言葉、語順、助詞が良いと、オリオンと重機の対比は、自然と人工物、
天と地であり湯気と土煙はどこから出ているかがわかり、白と土色、
気体・粉体という対比に置かれているのが、助詞の選択でわかると絶賛
でした。
Fujiwara 藤本氏(名人☆1→2)
陸橋を渡れば熱を持つマスク
” マスク”という季語が今のコロナ禍による年中の存在としても、
冬の季語としても読めるところが褒められると絶賛でした。
梅沢冨美男氏(永世名人 本へ掲載決定)
冬ざれや交差点蹴る明け烏
”冬ざれ”という映像を持たない季語から始まり、寒い、荒れている
寂しい状況に交差点という映像が現れ、”蹴る”というから人かと思う
と烏だという意外性、そして、”明け”といことで、静寂の中に聞こえ
る蹴る音と”冬ざれ”という季語をさらに際立たせていると絶賛。