プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「ソフトクリーム」
ソフトクリームは氷菓に代表される季語一群の一つだそうです。
で。自作一句~、
二色(ふたいろ)のソフトクリームのぜいたく
ミックスと言って売られているソフトクリームですが、売られている所も限られ
ていると思いますが、学童期に一度連れて行ってもらったときに親戚の叔父叔母
たちも一緒でハレだった記憶があります。
ということで、出演者の作品~、
キスマイ玉森君
いつ終わる氷菓にぎり長電話
→ 手に氷菓なかなか終わらない電話
”いつ終わる”は作者の感想で、自分の想いを書くより状況、場所を描写
するのが俳句ということでした。
そうなんだ、”いつ終わる”は感想なんだと驚きました。
”いつ終わる”を残して”長電話”を捨てたらッコイイと思っていました。
まだまだ未熟。
キスマイ藤ケ谷君
あどけなし夜中のアイス君愛す
→ 真夜中のアイス愛する君愛す
”アイス”で韻を踏んでいるとなるとプラス点に親父ギャグだとなると
マイナス点になるという際々な句という評価で、凡人評価でした。
私はてっきり無しだと思っていたのですが、俳句はやっぱり難しいです。
また、”あどけなし”は説明、作者の感想となっているので、それを想像
させるのが俳句と添削され、”アイ”の韻も加わり複数にされました。
ニューヨーク島佐氏
夏の雲ソフトクリームと溶けてゆく
→ 溶けてゆくソフトクリームそして雲
ソフトクリーム・雲そして
”夏の雲”は入道雲のことで、もくもくと成長する雲のことで、”溶けて”
とは合わないとの指摘でした。そして、添削二句目ですが、作者の溶け
て行き、夏が終わろうとしているという意図を組んでのことですが、・は
特殊なので、初心者は使わない方が良いとのことでした。
朝日奈央さん(今回一位)
リハ帰りのプラットホーム氷菓子
プラットホームで場所、状況がわかり、リハが上手くいっていたら
ご褒美のアイス、上手くいってなかったら反省のアイスと二通りの
解釈ができることで、奥行きのある作品になっているとの賞賛の
評価でした。
キスマイ千賀君(名人4段)
バニラの香あさの牧場の涼しさよ
→ 朝の牧場仕込むアイスのバニラの香
バニラから始めたことで、アイスを朝から食べているのかという解釈
になるということでした。
元句の”あさ”にひらがなは”香”との重なりを考えての選択でしょうと
褒めておられました。
”アイス”だけだと季語にならないけれど”バニラ”と組み合わせて、
アイスクリームだろうと読み手が季語を理解してくれるでしょうと。
キスマイ横尾君(名人6段→7段)
八合目のドラム缶風呂シャーベット
”八合目”で山登りをしてきた状況と頑張り感が表現され、”ドラム缶”が
出てくるのも鮮やかで、明日登頂するのだなと伝わる。
また、最後にシャーベットを持って来て、風呂との間で、”冷・温”の
対比が効いてくるので、季語のシャーベットが際立ってくると賞賛でした。
梅沢冨美男氏(永世名人)
ババヘラの器用に咲かせ砂日傘
→ パラソルが派手でババヘラアイス婆
ババヘラは秋田県で見られるアイスクリームの行商のことで、
高知等々でもありますが、アイスの入った容器を台車に乗せ、日よけの
パラソルを取り付けた押し車でおばちゃん以上の年の女性がされています。
そして、この句で問題になったのが、”砂日傘”で、砂日傘は砂浜に刺して
使うものであり、事実と異なるということでした。
ということで、本への掲載はボツ!ということになりました。
今回は、いつにも増して勉強になりました。
とはいえ、まだまだ雰囲気かもかもな句しか作られないという現実が私には続く
でしょうが。
わかる と 出来る は違うんです。って言われたことがあったなぁ・・・・・