プレバトに便乗して俳句~です。今回は「炎帝戦」ということで、これまで”才能アリ”を

取った224人の中から上位10人の戦いということでした。

 

 で、こんな中、お目汚しですが自作二句~をいつも通りに、

 

 

 Tシャツの裾を括りて夏乙女

 

 Tシャツの染み消して白雲の峰

 

 アオハル と 主婦の清しい瞬間を描きました。

 

 

 ということで、出演者の作品を10位から~

 

 

 10位 千原ジュニア氏

 白シャツは何より白く退院す

        ↓

       全き(すべき)白や       

       白はこの白                

      ジュニア氏が黄疸でTシャツが黄色くなったときの経験を詠まれた

    句ですが、”何より”があいまいということで、直されました。

    白いシャツから退院へと発想を飛ばしたのは良かったとの評でした。

 

 


 9位 FUJIWARA藤本氏

 夏暁(なつあけ)のおなら逞しロンパース 

        → おなら逞し夏暁のロンパース          

     面白さを表現するのに語順が惜しかったという評でした。

    俗な話なのだろうなと読手を油断させといて、ロンパースで、赤ちゃん

   だったのかと聖を持ってくるという出ドンデン返しをされた添削でした。

 

 

 

 8位 キスマイ横尾君

 星空の渋谷白シャツCEO           

    おしゃれな取り合わせで、おしゃれな単語で叩き込んだ作りで、

   ”シ”の韻を踏みリズムが良く”星空”という夜を持ち込んだことで

   他の単語とも響き合って良いとのことでした。

 

 

 

 7位 キスマイ北山君

 花栗や肌に張り付くツアーロゴ  

      → ツアーロゴ張り付く花栗の真昼               

      花栗”を持ってきたのが良いと先生のお褒めでした。

    本人は、この時機に匂って来る匂いに興味を持ち、ツアーでの汗に掛け、

    季節感を出したかったそうです。

     ツアーロゴで、Tシャツを連想させるなんて天才!と中田喜子さん

    が感激されていました。

    また、先生の添削は、Tシャツ、肌、汗という言葉を使わず連想さ

    せるさらに上級技術のものでした。

 

 

 

 6位 梅沢富美男氏

 若夏やTシャツという戦闘服 

        → 若夏やTシャツ一枚の戦い

    若夏=沖縄という季語

    若夏に戦闘服とくると、沖縄戦を連想してしまうので、それを生活の中

   の若者の世間への挑戦という作者の意図に近づけた添削となりました。

 

 

 

 5位 ミッツマングローブ氏

 白靴の老女冷ゆ生鮮売り場 

    白靴と若さを連想するところに老女を置いて、興味を引き、おしゃれを

   しているところへスーパーマーケットを持ってきて意外と思ったら、老女

   たちはスーパーで友人と鉢合わせるという現実がある。そういうリアルの

   切り取りが秀逸という評でした。

 

 

 

 4位 キスマイ千賀君 

 光るシャツひるぎの森を行くカヌー

 ↓

光らせ

   ひるぎ:河口に生える熱帯植物の総称

   Tシャツの持つ躍動感を季語”カヌー”で表し、”ひ”で韻を踏んだ秀作と

  いうことでした。

   ”光る”だと岸から見た感じになるので、本人の意に合わせ”光らせ”で

  カヌーに乗った人とした添削でした。

 

 

 

 3位 フルーツポンチ 村上氏

 まだマシなTシャツを貸す夜の雷

   ”まだマシな”という普通の言葉を使う勇気、”貸す”という言葉で二人いる

  という映像が浮かぶ。

  ”夜の雷”で状況はわかるけれど、ここをこれからの起点とした季語を用いた

  方がもっと良かったという評。

 

 

 

 2位東国原英夫氏

 Tシャツの干され西日の消防署

    前半で家庭の日常と思っていたら、後半消防署という過酷な労働の場

   だったとハッとさせ、西日がTシャツに照りはっているという映像にし、

   季語”西日”を主役に押し出した完璧な句ですと絶賛でした。

    私はこの句が今回一番グッときました。この人にというのは、珍しいです。

 

 

 

 1位犬山紙子さん

 日盛りや母の二の腕は静謐日 

    読めば読むほど、母の姿が幾通りもの方々に見え奥行が深くなる句と絶賛

   でした。

    無冠の彼女の勝利でした。初登場の時の不振が印象的な人だったの意外でした。