プレバトに便乗して俳句~です。今日の兼題は「夏野菜のカレー」
う~ん、夏野菜っていうのがポイントかぁ・・・・・
で、自作二句~、
夏野菜辛いカレーに背伸びし子
夏野菜カレーは大人のカレーよ
ということで、出演者の作品~、
小島瑠璃子さん
お昼よ!で駆ける夏の日カレーの香り
→ お昼よの声と真夏のカレーの香
CMっぽい句になっていると、その原因が”駆ける”にあるとの評でした。
”で”は散文的というのと末が字余りになっているのが難との指摘でした。
研ナオコさん
夕立ちにかまどに向かう母こいし
→ 夕立ちの匂うかまどの母恋し
”に”が散文的であり”かまど”には向かうのは当たり前なので、”向かう”は
ムダになっているとの指摘でした。
キスマイ二階堂君
ウミウシや彩り豊かサマードレス
→ ウミウシの彩り豊かなる夏よ
”ウミウシ”はドレスみたいってありきたりで陳腐な比喩です、と一刀両断
の最下位でした。
マジカルラブリー村上氏(今回一位)
カレーにトマト浮かぶ夏昼の鮮やかよ
↓
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夏の季語重なりになっているけれど、”夏昼”という映像のない主にした
季語を”トマト”という物体の季語を従にして映像化で補強してきた、バラン
スがとても良い句と賞賛されました。
馬場典子さん(特待生4級)
成田の溽暑ただいまとカレー蕎麦
→ カレー蕎麦にただいま溽暑なる成田
カレー蕎麦に「ただいま」って何?と思わせて謎解きをするという添削で
した。
東国原英夫氏(本に掲載決定)
玉葱やこの人結局死んじゃうの
わからん、って思ったのですが、夏井先生の好きなタイプの句だから
OKが出るなと思ったらやっぱり出ました。
日常からドラマを見つけ出す力との評でした。
玉葱だけに絞るのもさすが、また、誰かのセリフと組み合わせる勇気、
言われた者、読者をドキっとさせる不穏さ、そして、言った妻の手には
包丁、目には涙と季語の玉葱がそこまで発言している。
これぞ面白味が増すと絶賛でした。
と、説明を受けてあぁああああ!!そうなんだぁと感激しました。
俳句って解釈をしてもらわないとわからないものが多々ありますよね。
手を離れたら読者のものってよく言われますが、やっぱりそれとは別に
作者の意図を明示していてくれた方が、安心だなぁと思うナマケモノです。
梅沢冨美男氏(本に掲載決定)
玉葱を刻む光の微塵まで
一物仕立てという、上級技術の作とのこと。一物を取り出し、じっくり
観察し発見し描写されていて、光の微塵という言葉も誌的であり、オリジ
ナリティーとリアリティーのある作品と絶賛でした。
奇をてらわないお手本になるということで、二階堂君はおっちゃんの弟子
になれと言われておりました。