プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「鏡」
ということで、自作二句~、
明鏡止水破るものなし冬の窓
鏡の中に時経りし顔冬の月
で、出演者の作品~、
キスマイ宮田君
鏡越し煌めき冬めくアイメイク
→ 鏡越しに合う目冬めくアイメイク
”め”で韻を踏んでいると中八になってしまったと、うっかり取りこぼすのが、
宮田君という先生の弁でした。
3時のヒロイン福田さん
寒暁やバックミラーの父のクマ
→ クマ深き父寒暁のバックミラー
”父のクマ”をジュニアさんは、後ろから熊が追いかけてきていたと解釈した
と言われ、私も同意で発想が面白いと高評価されたのかと思っていたら、先生
はバックミラーに吊るされた熊のグッズだととっていたと、目の下のクマとは
伝わらないと、評価をし直されて凡人評価にされました。
NANAMIさん(モデル兼アイデザイナー、まきまきの妹)
冬の宵曇る鏡に映る月 → 我が息に曇る鏡や冬の月
”宵”と”月”、”鏡”と”映る”は意味合いが二重になり字数のムダになっている
ということでの添削となりました。
ぼる塾田辺さん
晩冬に咲いた愛の実鏡中
→ 鏡中に冬の終わりの愛ひとつ
愛の実は咲いたあとだし~と私の感想、ムードだけの句ですねと先生の弁
と、もちろん最下位でした。
浅野ゆう子さん(今回一位)
初日冴ゆ着物の衿の紅椿
→ 鏡冴ゆ初日の衿の紅椿
半襟は椿初日の鏡冴ゆ
初日を”しょにち”にするか“はつひ”にするかで、季重なりになるところ
が「しょにち」とすることで回避出来ていて、さらに季重なりの ”椿”も着
物の柄ということで、力を弱めているのでこちらも問題なしということでし
た。
千原ジュニア氏(名人二段→三段)
自画像に手鏡も描く春隣 → 手鏡も描く自画像春隣
”も”は散文的になりやすい助詞だけれど、この句では描きたいことを
表すために必要、また”に”も散文的ということもあるけれど、自画像に
重点を置く場合は必要で、、描くに重点を置い場合は添削のようになる
という先生の弁でした。
梅沢富美男氏(本へ掲載)
あえかなる鏡の色をして冬日
あえかなる:触れば崩れるような弱弱しい様 ”鏡”という映像を手に
入れてさらに”をして”を付けることで、冬日の修飾へと変化させ、見た
ものを淡々と即物的に描写しているのが、高テクニックと絶賛でした。