プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「イヤホン」
イ・ヤ・ホ・ン??という反応をした私でした。写真は若者がするフリータイプ
で、自作一句~、
イヤホン増え病院の窓空高し
入院準備で忘れやすい必需品がTVのイヤホン。
買うと、あるのに~と思いつつも待てない代物です。
ということで、出演者の作品~、
木瀬哲弥氏(ミスター東大)
無線絶え耳に風見上げ、月
→ 無線絶え耳に風見上げ、月
句読点を使ったり中五にして間を開けたりして情景を描き上げる
など勇気のある作品と先生のお褒めの言葉。これだけ出来るなら
今後勉強され王道を目指してみてはとのことでした。
本人の意図は、イヤホンの充電が切れ音楽が聞こえなくなって無意識
にした行動ということでしたが、作品からは、遭難者の悲哀が聞こえる
ような哀しい句に私には思えました。梅沢富美男氏も同様に、兼題から
離れているという指摘でしたが、先生は作品として、それでもいいので
はないかとの弁でした。
ドリントル玲奈さん
帰り道君とあいみみ夕月夜
↓
長身の
大股の
”帰り道”はもったいない。もっと君がどんな人、何をしている?
と具体的にしたほうが良いという添削でした。
麒麟・川島氏
イヤホン分け笑う兄弟夜半の秋
→ イヤホンを兄と分け合う夜半の秋
”笑う”と限定しない方が、ときには笑い、ときには聞き入りと読者に
想像してもらうのが良いという添削でした。
高畑淳子さん
耳穴の茸と話す令和人 → 耳穴のそれは茸か令和人
写真がないとイヤホンが茸と見えているのが伝わらないという
指摘で最下位才能無しでしたが、発想は大好きという先生の弁
でした。 添削後も”茸”が比喩で季語として弱いのだけど・・・と
悩む先生でした。
玉城ティナさん(今回一位)
蜩やイヤホン外し立ち尽くす
音楽が途切れた時にふと蜩の声が聞こえたという情景が見え、イヤホン
を外して見たら知らないうちに秋の中に立っていた”立ち尽くす”も大袈裟
に思う人もいるかもしれないが、そこに作者の思いがあることが伝わると
のこと。真剣に俳句を勉強するといいと先生の賛辞でした。
キスマイ横尾君(名人六段へ)
ヘッドホン外しはとバス初紅葉
軽やかな内容を軽やかに表現出来ているとのことでした。
”は”による韻律”へ”と”ホ”によるバックアップそして、それを定型で
表現出来ているということでの高評価でした。
梅沢富美男氏(永世名人)
口立てのカセットの声秋彼岸
→ カセットに父の口立て秋彼岸
口立て:口伝
秋彼岸で故人であることはわかるが、それが誰かを書け!という
ことで本への掲載はボツでした。
ボツになると、刻まれた句の掛け軸の花吹雪が豪快に舞い散ります、
それも番組の名物になってきてて”シュレッダー富美男”と命名されて
おりました。本への掲載になってもボツになってもどちらにも華のある
梅沢氏です。