プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「天気予報」
この季節にちなんでですよね、もちろん。
あまりに日常で難しい。
で、自作二句~、
花粉去れ初雷の過ぐを待つ
雪マーク都会で吾子がソリを買う
雪がしっかり積もるというのも何年かに一度の地方では、
子にとって雪遊びは珍しく、一日あけると、陰にあった雪は
アイスバーン化して、そこでソリをしたのは楽しそうでした。
降ったらまた出来るかなぁと期待です。
三寒四温って冬の季語なんですってね、立春を過ぎたら使わないとか、
えぇい、もう日付で決めてやる!といつもここが花粉の分かれ目と感じる
三月二十日で調べたら、初雷(はつかみなり)がありました。
ということで、出演者の作品~、
徳光和夫氏
晴れマーク春は名のみの風寒し
→ 春は名のみの風の冷たさ晴れマーク
”春”と”寒し”と春、冬の季重なりになっている、しかも”寒し”
の比重が重くなってしまっている、このような 場合、メインの春
の季語が際立つように工夫をするという添削でした。
高橋真麻さん
予報みて傘渡す手はあたたかく
→ 傘渡せば夫(つま)の手温し春の雨
”あたたか”という季語はあるけれど、これは気温のことなので、
季語が無いということになり、また、温かい手は夫婦どっち?と
いうのが問題ということでした。
蓬莱大介氏
春の雲犬から魚へたった3分
→ 犬から魚へたった3分春の雲
どういう意味だろう?と思ったのですが、添削後には、雲の形
が変わったんだなというのがよく伝わりますね。
中八になっているのも残念ということで、添削されました。
たった3分が良いとのことでした。
春の雲 は楽しいですよね。竜雲もうじゃうじゃ。
麒麟・川島氏
乾くピザ越しの列島春炬燵
→ ピザ乾く春炬燵テレビは天気予報
”越しの列島”の宵越しの意味が伝わらない、ということで、
最下位でしたが、発想は気に入ったと先生お気に入りでした。
平井理央さん(今回1位)
花曇り今日は降るよと祖母の声
経験を素直に書いているのが良いと、そして、”声”が良いと。
”言う”だと「今日は降るよ」ともう言っているので、無駄になる
けれど、”声”だと奥から用事をしながらの声掛けという映像が
見えるということでした。
皆藤愛子さん(特待生)
風光る天気原稿靡く(なびく)音
→ 天気原稿はためく風光る朝を
”靡く”場合、風は揺らぐ程度で、原稿がパタパタすることは
無い、ということでした。
梅沢富美男氏
花粉来て獺の祭りのごとちり紙
季語:獺(カワウソ)が獲った魚を岩に並べる様が、お供えをして
いるようだという意
本当の季語を比喩で使っていて、季語の力を削ぐ定説
に対し、次代の季語になるだろうという”花粉”を並べ、さらに
花粉→獺の祭り→ちり紙 と 俗→教養→俗という流れも玄人
と絶賛でした。あと、”花粉来て”を”花粉万来”とするとさらに粋
だったと先生の弁。