連日でプレバトに便乗して俳句~です。冬麗戦決勝の兼題は「お鍋」

 

ということで、自作二句~、

 

おじや待つ子たち大人は鍋つつく

子が欲しいのは豆腐のみ鍋つつく

 

 

で、出演者たちの作品~、名人と選抜特待生です。

 

東国原英夫氏

湯豆腐の湯気アインシュタインの舌     

   対句の手法を取り、湯豆腐の奥深さとアインシュタインの功績の奥深さが

  火花を散らしている傑作との評価でした。

 

 

 

フルーツポンチ村上氏

双六の駒にポン酢の蓋のあり         

  双六で多人数であることポン酢で鍋をしているのがわかり、 ”蓋のあり”で

 作者は傍で見ている人とわかる、参加しているとするには ”蓋の城”とすると

 良いとのことでしたが、発想は平凡とのことでした。

 

 

 

皆藤愛子さん

ほろ酔いの帰路すき焼きの仄かな香 

     → ほろ酔いやすき焼きの香の残る帰路

  すき焼きの匂いが漂ってきたと読み取られ体に付いた残り香であるという

 作者の意図と異なった字面になってしまっているとのことで、また帰路なの

 だから、香の”仄かな”は不要との添削でした。

 

 

 

FUJIWARA藤本氏

スイミーの音読二回おでん炊く 

ごんぎつね

宿題の                        

   季語の ”おでん”を生かすのに、”スイミー”は冷たいとのことでした。

   私は、スイミーが小魚ということで、おでんで煮込まれているイメージに

  なり残酷かなぁと感じてしまいました。

 

 

 

 

キスマイ北山君

湯豆腐やくるりくるりと昆布回る 

     → 湯豆腐の昆布ほのほのと回り出す

   湯豆腐”や”と切ってしまうと、湯豆腐が強調され出来上がっていると取ら

  れる、また”くるりくるり” と”回る”は重なってしまっているとのことでの添削

  でした。

   ”ほのほの”で湯温度が上がってきている様子が表現されていて”回り出す”で

  今まさに見た光景を表しているとのことでした。

 

 

 

梅沢富美男氏

湯豆腐にすのたちはじむ四方の春 

      → 湯豆腐にすの立ち四方の春の酒

   ”すが立つ”というマイナスに”四方の春”という大きなめでたいを取り合わ

  せたのが良いが、”はじむ”では言いたい”四方の春”が付け足しになってしまい、

  ”はじむる”としないと いけないが、中八になってしまうということで、劇的

  添削がなされました。

 

 

 

千原ジュニア氏

風邪の孫祖母の御飯を平らげる 

      → 祖母の飯平らげ風邪の子の朝

   ”孫”の句というのは、ありきたりと俳人ける傾向にあるし、祖母とあれば

  子とすれば孫のことだとわかるし、御飯の ”御”を取り、孫を子にすること

  で二文稼げるということでの添削でした。

 

 

 

中田喜子さん 

祝ひ歌山川響くみかん鍋 

       → みかん鍋故郷の山河祝ふ歌

   語順を変えたほうが良いという添削でした。

   私は、”みかん鍋”に”山川響く”は大き過ぎじゃないかと思いました。

 

 

 

キスマイ横尾君(優勝)

庖丁始め都心は計画運休

   よく計算されて作られた作品であると読むほどにわかる句とのことでした。

   ”都心は”の”は”も都心に限定するためには必須で、”計画運休”に”す”や”日”

  を付けないことで、計画運休が悪目立ちせず”庖丁始め”に比重がいくという

  絶賛でした。

  やっと優勝出来ましたね。