プレバトに便乗して俳句~です。今回は冬麗戦予選、特待生ほか優秀者ばかり

の回でした。兼題は「年末年始の駅弁売り場」

 

ということで、自作一句~、

 

狙い目の駅弁売り切れ年末

 

年末の帰省に、人がごったがえした売り場で、狙っていた駅弁が無い!!といった

ときの気落ち、しょうがなく買ったお弁当が当たりだったらいいですが、ハズレだった

ときの味気無さ、そんな思いの一句です。

 

で、出演者の作品~、

 

キスマイ北山君(4位選出)

初旅や頬にぷくりとボンタンアメ   

   ボンタンアメが良かったとのこと。

   ボンタンアメの大きさを考えると”ぷくり”というのも飴の大きさという

  より、口に含む楽しさと響き季語”初旅”の楽しさを助ける効果になって

  いて、ありがちなようでいて、そうではない作りになっている。

   身の丈から生まれた良い句とのことでした。

 

 

 

 

岩永徹也氏

駅弁の箸割る音や去年今年(こぞことし) 

      → 駅弁の 箸割る去年今年の車窓

  季語の去年今年は、一瞬にしてさっきの時間が去年になってしまう

 さらに、去年今年を繰り返す永遠という、二面性持っている、元句は、その

 一瞬という一面しか表現出来ていないのが残念ということでした。

 

 

 

 

森口瑤子さん

シュウマイは売り切れ駅弁年の暮れ 

            ↓   

            は年の暮   

   年の暮れの”れ”を敢えてはずし読者が読んだときに韻を踏んでい

  ことに気付かれるようにしたほうが粋ということでした。

   シュウマイは売り切れです、駅は年の暮です、 と対句表現になり

  説明臭さが消えるとの添削でした。

 

 

 

 

フルーツポンチ村上氏(2位選出)

抜き型を重ねて仕事納めかな         

   ”抜き型”で仕事が何かを類推させ、”重ねて”が仕事納めの動きを的確

   に表せており、"かな”で安堵が伝わると絶賛でした。

 

 

 

 

松岡充氏

弁当あり水屋に三つ冬の朝  

         → 冬の朝水屋に弁当の三つ  

   三段切れになっていた。

 

 

 

 

梅沢富美男氏(三位選出)

初旅やほのかに匂ふポリ茶瓶

   ほのかに匂ふと匂い袋かなと思わせておいて、ポリ茶瓶と言って、

  その匂い感触が伝わってくる、置きに来たなとの評でした。

 

 

 

 

立川志らく氏

正月の麻雀強し弁当屋 

    → 正月の麻雀弁当屋の勝ち逃げ

   弁当屋は正月に忙しいからテンション高く麻雀が強いという作者の

  意図が伝わらなかったという惜しい大失敗でした、

 

 

 

 

キスマイ千賀君

酔い買った駅弁忘れ冬の空 

      → 酔って買った駅弁冬空の何処

  動詞の使い過ぎということでした。

 

 

 

 

皆藤愛子さん(一位選出)

右肩に枯野の冷気7号車         

   右肩にだけ冷気と謎を掛け、7号車として状況がわかり、広い枯野

  を先頭車がゆっくり行く。

   景色も広がり、とても良い句と絶賛でした。

 

 

2019年も年末です、本年も訪問頂ありがとうございました。