プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「満員電車」

 

 ということで、自作一句~、

 

 空間を得て息を付く冬ラッシュ

 

 冬は他の季節と違って、車内の温かさはホッとすることもあるかな。

 

 で、出演者の作品~、

 

 美保純さん

 月曜の副都心線秋思      

     字足らずの下句が秀逸と先生の評、字足らずの先に断ち切られた

    空間ができ、詠み人の孤独感拒絶感を想像させるとの弁でした。

 

 

 

 

 千原せいじ氏

 網棚の小さきマフラーYの文字       

    映像の誘導、焦点の絞り方が良く、きっちりと作られた作品との評。

 

 

 

 

 紺野美沙子さん

 朝帰りラッシュ横目の冬帽子 

     → ラッシュ横目に朝帰りなる冬帽子

     事情があとに出てくるので、作者の表情になるほどなとなる。

     事情を先に出すと、種明かしされた手品のようで、面白くないとの

    ことでした。

 

 

 

 

 コロッケ氏

 都会来て取り残される冬紅葉 

       → 十九歳の上京都会の冬紅葉

     都会に来て取り残されたんだな、人かな?と思うと「冬紅葉」なので、

    ふゆもみじさんかな?とわからなくなってしまうとのことでした。

    ということで、最下位でした。

 

 

 

 

 ABC-Z 橋本君(今回一位)

 口ずさむアトムの出だし冬銀河     

     ”口ずさむ”でどのくらいの歌い方かがわかり、”出だし”で、

     誰の耳にも具体的な旋律が聞こえてくる、季語の冬銀河”と

     未来的な”アトム”と響きあっていると賛辞を送られていました。

 

 

 

 

 立川志らく氏

 戦前のおしくらまんじゅう空広し 

   → おしくらまんじゅう戦前の空広かりき

                               とは広し

                   広かった

      ”おしくらまんじゅう”という季語の鮮度の問題だそうです。

      今の子たちのおしくらまんじゅうから戦前へと時間を飛ばすと

     いう添削をされました。でも、戦前より、戦後直の方が、広かっ

     た気がするのですが。

 

 

 

 

梅沢富美男氏

 乗り換へのマフラーの波寡黙なり         

     ”乗り換え”で、具体的な状況がいえており、”波”で人の小さな動き

     を想像させ、”なり”と断定していながら場所の音も描けている

     と絶賛でした。