プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「夏空と電車」ということで、
車両基地を陸橋から撮ったような写真でした。
ということで一句~、
故郷への波に逆らひ盆休み
で、出演者の作品~、
今回は他流試合ということで、プレバト特待生と選抜小中学生の対戦でした。
中3B
〇 風鈴は鳴らぬ駅長室のドア
”鳴らぬ”で無風の蒸し暑さがよく伝わるとのこと
誰もいないところで風鈴が番をしているとも想像出来るとも、
きっちりと作られた大人びた作品と
立川志らく氏
八月が降りる江ノ電の海水浴
”八月が降りる”という擬人化を大胆だと評価されるか、わからないよ
と言われるか評価が分かれるということでした。
小6N
〇 白南風(しろはえ)よレールの下の砕石へ
空の大きさと砕石の小ささの対比が良いと、”よ”と”へ”が効いていると
評価されるか、呼びかけて共にという解釈も出来て、これって変と言われ
るか分かれました。
皆藤愛子さん
夕立の粒木霊する高架下
↓
全てが木霊(こだま)
夕立といったら”粒”だから不要な言葉となるとのこと。
小4A
早緑(さみどり)の電車まっすぐ夏雲へ
早緑が電車の色か木の色か迷う人も出るかもと
〇千原ジュニア氏
撮り鉄の汗拭いけり103系
103系がわからない人もいるかもということでしたが、私は”撮り鉄”
で電車だなというだけで十分と思い、スッキリした字面だなと思った
のですが。
中3U
原爆忌今日も明日も通る道
引き分け
キスマイ千賀君
原爆忌弾丸列車光るこの空
弾丸列車はかつて朝鮮半島・中国までつなげた夢の列車だったのが、
今は新幹線と夢が実現していると、先生の解釈で格上げされた句になり
ました。
それで、”この空”もダサかったのが生きてきたと、意味が出てきたと
いうことでした。
小6M
〇鈍行は僕の生き方かぶと虫
”鈍行”と”かぶと虫”の取り合わせが、良いと強く美しいかぶと虫の
選択が意外でありかつ遅いという点への着目が良いと、これが
”かたつむり”だとアウトだった、とのこと。
大人の句だと。
FUJIWARA 藤本氏
塩っぱめの飯頬張る西日の火室
”飯頬張る”が言い過ぎとのこと。あとゴツゴツしたリズムが良いか悪い
かの評が分かれました。