プレバトに便乗して俳句~です。 今回の兼題は「猛暑」で35℃の写真でした。

 
 ということで、自作2作~、
 
 寝付けぬ夜エアコンの音に蝉の音(ね)
 
 熱中症漬物キュウリに息を吐く(つく)
 
 ということで、出演者の作品~
 
 キンプリ高橋君
 夏を飲む貴方を映すガラス玉 
       → 恋弾ける貴方を映すラムネ玉 
   ガラス玉って何?水晶玉か勾玉か?と、ラムネ瓶の玉とはわからないと
  いうことで、かつ映るか?とも。
   ということで、本人お気に入りの”映す””玉”を残しての添削でしたが、
  先生お怒り?
 
 
 
 
 森口瑤子さん
 仏壇の向日葵までもくたばりぬ 
       → 仏壇の向日葵もくたばってゐる
   ”くたばりぬ”と文語にするより、”くたばってゐる”と口語とし、
   "ゐると"  と 古い文字を使うことで、哀しみを呟いていると伝わって
   いるものが深くなるという添削でした。
 
 
 
 
 IKKOさん
 人生のお守りとなり曼殊沙華 
         → 人生を守り墓守る曼殊沙華
    ”となり”が説明的で、全体としても観念的な元歌を映像化する
   添削でした。
 
 
 
 
 みちょばさん
 炎天に映える黒肌まだ足りぬ 
    →  美しき日焼けの肌をなおも焼く
                  or
               焼く 焼く 焼く
  元歌は散文的で味気なく情緒がないとの批評でした。で、最下位でした。
 
 
 
 
 パンサー向井氏(今回1位)
 ソフトクリーム垂れ点々と子の歩幅      
     動きがあってとても良いと私も思いました。
 
 
 
 
 中田喜子さん(名人)
 竹藪のかわく葉音や極暑来る 
      → 極暑くる竹藪乾ききる葉音
   音のリアリティが足りないということでの添削でした。
   ”乾ききる”が極暑と呼応し、葉音を最後に持ってくることで、読者の耳
   に音が残り、もう一度音で極暑を反芻してくれるとのことでした。
 
 
 
 
 東国原英夫氏(名人10段)
 立ち漕ぎの警官真顔炎天下 
      → 立ち漕ぎの全力炎天の警官
   ”立ち漕ぎ”と”真顔”の組み合わせでは真顔が行動より表情に 引っ張り、
   坂がきつくても通じる使い方となり、緊急性が伝わらないということでの
   添削でした。で、一歩後退という厳しい査定でした。
    発想は、とても良かったのに、ということでした。