プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「夏の波紋」と、水面に一滴の雫が落ちて波紋が出来る映像でした。
さらに、今回は「炎帝戦」予選を勝ち抜いた特待生と名人たちの作品の特集でした。
ということで、自作一作~、
薄茶干す夏の波紋の現れる
夏には平茶碗という夏用のお茶碗で頂くのですが、ガラス作りの物があったりします、お茶を飲んだら底に波紋が現れると、ステキでしょう。残ったお茶がそう見えたらそれもステキです。
で、出演者の作品~、
FUJIWARA藤本氏
プール開きの前のプールに水黽(あめんぼ)
↓
を
”に”を”を”も変えることで、止まっていた 水黽が動き回り出すという
添削でした。
私は、”の”重なりがもたもたしているように感じて、”~の前の” を
”を待つ”と変えた”を”重ねの方が良いように思ったのですが。
皆藤愛子さん
ソーダ水睫毛に跳ねる泡涼し
→ ソーダ水青し睫毛に跳ねる泡
きゃ、うふって声が聞こえそうな添削。
キスマイ横尾君
父語る敬遠五つ夏の雲
→ 敬遠五つ父にあの日の雲の峰
先生の添削で生き生きしてきました。
千原ジュニア氏
破れ傘雨後の雫を垂らしけり
→ 破れ傘雨後の雫のしとどり
破れ傘:植物の一種しとどり:びっしょり濡れた様
キスマイ千賀君
ギムレット風死する夜に鳴る淡海
→ 風死する夜の湖喉さすギムレット
”風死する夜”が季語だけれど、風が止まっているのに、
湖が鳴るのはオカシイのではないかと先生の指摘でした。
憧れより実体験を描いた方が良いですよという先生の弁でした。
東国原英夫氏
飛び込みの波紋広がりゆく木陰
↓
くる
プール近くの木陰にいる作者が飛び込みを見ている設定だそうです。
私は木陰というから、てっきりカエルかと思いました。まだまだです。
ミッツマングローブ氏(幻の決勝戦作品)
50のターンひた蹴る裸の浮くを待つ
”鯉やはらか”が良いと旱の続いたところへ雨が降り喜ぶ句でした。
梅沢富美男氏(2位)
鯉やはらか喜雨に水輪の十重二十重(とえはたえ)
フルーツポンチ村上氏(優勝)
行間に次項(ページ)の影夕立晴れ
行間といったら、意味を読み取るのかと思ったら、実際に影が見えたと
いう映像化がなされ、夕立晴れで時間の経過と没頭していた情景が
浮かぶと絶賛でした。