プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「打ち上げ花火」

ということで、自作二句~、
 
いち、にの、さん昇る花火や雲の中
 
変わりばえなき花火にもワクワクす
 
 今年は長梅雨で、花火大会は開かれても大物が雲の中で弾けて。あぁ残念と思い
ながらも、また花火も例年よりもまだ地味に感じて、でもそれでも花火が上がって
いるよと、ドーン、ドーンって音がしたら窓に走りますものねぇ。不思議です。
 
 
 で、出演者の作品~、今回は炎帝戦の予選ということで、特待生ばかりです。
一位から三位までが名人たちに交じり決勝戦への運びとなりました。
 
 皆藤愛子さん(3位)
 ラムネ瓶 浮かぶ未明の 五行川      
              ↓        
             川しづか    
   未明という時間情報が、瓶の光、朝の光を見せることが出来ているという
  ことでしたが、「五行川」という地名の知名度から効果が薄いという添削
 でした。
 
 
 
 
 ノンスタ石田氏
 粒となるまで みとどける 菊花火 
   → 菊花火の ほむらが粒と なるまでを
    「一物仕立て」という、17音全てで季語の描写に使った上級技巧でした
   が、 ”みとどける”では説明的になり、粒となるまでと言っているので、
   重複しているとの名人たちの指摘でした。
    でも、目の付け所がいいですよね、私では思いつかないです、ステキ。
 
 
 
 
 パックン氏
 新宿の杜を球音夏の音              
        ↓              
       涼しき夜
   キチっと型に入った句だけれど、球音が 響いていないということでの
  添削でした。
 
 
 
 
 松岡充氏
 涼風や火薬のにほひ流れ髪 
       → 涼風や火薬の匂ふ夜の髪
   ”流れ髪”が良くなかったと。
   女スナイパーか?と誤解させてしまうということでの添削でした。
 
 
 
 
 キスマイ千賀君(1位)
 黒き地の正体は海揚げ花火           
   真っ黒なところに花火の光で浮かび上がった海が鮮やかに。
  「揚げ}の一文字でハッと生きてくるとのことでした。
 
 
 
 
 ミッツマングローブ氏
 いたずらな背に女王花の爪の跡 
     → 女王花薫る背に爪痕をのこすかに
    女王花:月下美人のこと
    女王花が、実体なのか比喩なのかわからないとの指摘での添削でした。
    私は、”いたずらな背”も男性のことか、それとも爪を立てた女性が
   いたずらなのかと迷いました。
    で、女性の例えとして、どうも水商売の女性のようでしたので、
 
 私もトライ、
      薄情な背に女王花の爪の跡
      でも、やっぱり先生の添削のほうが数十段ステキですね。
 
 
 
 
 立川志らく氏(4位、あと少しでした)
 花火果て襟裳の朱華き(あかき)灯火かな 
       → 襟裳岬の灯火の朱華き花火果つ

    灯火を末尾に持ってきたから、季語の花火が沈んでしまうということ

  でした。

   でも花火が消えたあと浮かぶ灯台の灯りが浮かんでくるという目の付け所
   はとても良いと皆が惜しがっていました。
 
 
 
 
 
 キスマイ北山君(最下位)
 揚げ花火揺らす扇の三葵 
     → 花火あっぱれかざす扇の三葵
    花火と扇が季重なりになっているけれど、ここでの扇は季節感が無い
   から許せるかということでしたが、三葵で表したかった”吉宗”は思い浮か
  んでこないということでの添削でした。
   奇をてらいすぎましたよね。
   十分間時間が欲しいと先生が言われて いらっしゃいましたが、見事に
  まとめられました
 
 
 
 千原ジュニア氏(2位)
 渋滞や花火の映るボンネット           
    ”映る”は大体説明の言葉になるのだけれど、この句では映像となっている
   秀作と絶賛でした。