プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「ゴールデンウィーク」
今年は新元号のお祝いがあって最長10日間と特別な年ですが、
ということで、自作二作~、
ゴールデンウィーク令和令和と
さえずりて
春過ぎて元号数多跨ぎども
多い人で5つの元号を私でも3つ跨いで参りましたが、時の流れはますます
加速しているように感じます。年末の大掃除なんて、この間したばかりだと思う
のにって、このところいつも思います。
松尾諭氏
再出陣暦見て待つ五月雛
→ 我が五月人形を子に飾る日よ
暦見て待つは、説明的で言う必要無しと。
再出陣が、去年飾ったものの再登場と捉えられ、父のものを引き継いだと
いうことが全然書かれていないと、
凡人査定から才能無し査定へと落とされていました。
再出陣って捨てるに惜しい気もして、自作一作、
再出陣父の使いし五月雛
高橋惠子さん
渋滞も楽しきひととき桜もち
→ 渋滞も楽し桜もちも美味し
助詞”も”は説明的になりがちだけれど、重ねてリズムを作ることが出来
る例という添削でした。
麒麟 川島明氏
誰かのアラーム国旗を揺らす木の芽風
↓
旗日(はたび)の旗へ
祝日のことである”旗日”を使うこと国旗の性格がわかるし、”旗へ” と
することで、風に揺れていることも表現出来るという添削でした。
この国旗がオリンピック村などイメージしての作だと才能アリだったけ
れど日の丸だけとなると、どうして旗が立っているかの理由が言えていな
いということで凡人査定でした。
森公美子さん
友の手も泥にまみれし鏡棚
→ 友の手も泥や鏡のごと棚田(無季語の歌)
鏡のごと早苗田が鏡棚では情景が伝わらないということで、最下位でし
た。
無季語でも全体として田植えと季節がわかる場合は無季語の歌として成立
するらしいです。
柳ゆり菜さん(今回1位)
いつ直すスーツのほつれ春眠し
↓
目借時
春闌けて(たけて)
”春眠し” だと眠くてほつれが直せないというのが強く出て、”春”が弱く
なるのが残念との添削でした。
キスマイ横尾君(名人)
10日間おろすの忘れ春眠
→ 現金おろすの忘れ春眠十日間
何をおろすの?となるとの評。
梅沢富美男氏(名人超え)
手放せずティッシュの甘く養花天
→ 保湿ティッシュ甘くあまやか養花天
季語:養花天 桜の頃の曇り空のこと
”甘く”というせっかくの観察を生かすためには”保湿”という情報が必要に
なるということでの添削でした。
保湿ティッシュが甘いけれど、花天もあまやかに感じるということだ
そうです。