プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は「冬の自動販売機」でした。

 
 ということで、自作二作~、
 
 飲み干して出てこいコーン冬の夜
 
 缶飲み干してコーン探す冬の夜(よ)
 
 
 コーンスープ缶は、バス停の自販機で見ると欲しくなります。家に着く前のあと一息です。
 
 で、出演者の作品~、
 
 
 
 中山優馬君
 雪の夜ハンドル寄せたあの灯り 
   → 雪の夜のハンドル寄せる灯りかな
     ”寄せた”と”あの”の距離感が違うとのこと。
     そういうことだったんですね、あの灯りって何の灯りって、
    突っ込みたくなったので。
 
 
 
 
 三遊亭好楽氏
 冬の夜角な自販機ほっとして 
      → 冬の夜四角い自販機ほっと
      ”角な”だと道の角と読まれてしまうとのことでした。
      直しても凡人の凡人でしたね、と先生の弁。
 
 
 
 
 加藤登紀子さん
 流氷や声の逞しき漁港かな 
      → 流氷の声の逞しき漁港なり
                逞しき声          
                   三段切れになっているのと、”や”の強調と”かな”の詠嘆が
                かなると焦点がぼけるということでした。
      流氷の押し合う音のいう音の凄さに驚いたことを生かした”かな”
               より強い”なり”の添削でした。
 
 
 
 
 田中道子さん
 灯り待ち押すに押せない恋心 
     → 自販機のボタンも恋も押せぬ冬
      季語がないし、映像がわかりにくいということで最下位でした。
 
 
 
 
 チョコレートプラネット松尾(今回1位)
 冬空や商談前の缶コーヒー       
      商談前の一言で状況、人物、時間もわかってくるし、
     名詞と助詞だけで作られていることで意味の揺らぎが無いという
     ことで、絶賛でした。
 
 
 
 
 松岡充氏(特待生)
 飲み干す光雪晴れの缶ジュース 
  ↓
 ひかり飲み干す                     
      添削後に勢いが増しました。さわやかな一句で感覚がみずみず
     しいと絶賛でした。
 
 
 
 
 梅沢富美男氏)7名人超え)
 牢名主のごと自販機のおでん缶        
      自販機を牢に見立てた発想がおかしみがあって良いということと、
     牢名主とおでん缶の落差が丁度良いとのことでした。落差が大き過ぎ
     ると何のこと?となるし、近いと意外性が無くなってしまうということ
     で、”ごと”という直喩だと、そうよと納得できているようにしなくては
     いけないが出来ているとのことでした。