プレバトに便乗して俳句~です。今回の兼題は、「冬のバス停」ということで、雪の降り積もったバス停で並んだ人の列の写真でした。
で、自作一作~、
待つ人の列足の指凍えて縮む
ということで、出演者の作品~、
パンサー向井氏
雪濡らすバス待つ我の単語帳
↓
雪が濡らす
”が”を入れることで季語の雪が強調され、上句を字余りにすること
で時間の流れがゆっくりになるとのことでした。
升毅氏
傘の浪白息吐息画狂人
→ 画狂人吐息浪為す雪の傘
画狂人:葛飾北斎
最後に画狂人を置くと、画狂人どこに居た?と読み手を混乱させる
ので、、画狂人を前に出すことで、画狂人の吐息が浪を為し、雪の傘
も浪を為すということでした。発想が素晴らしいと、凡人3位でしたが
先生を喜ばせていました。
松原智恵子さん
牡丹雪列ほんのりとバス待つ子
→ 牡丹雪バス待つ列に吾子の傘
牡丹雪:春の季語
”ほんのりと”がバス待つに係るのか子に係るのか焦点がぼんやりして
混乱するので、吾子に焦点を当てての添削でした。
原田龍二氏
焼き芋の鐘に我が家の暖想う
→ 焼き芋の売り子の鐘に励まさる
”想う”を使うは才能無し!とのこと。想うから句にしようと思うわけ
で、ということで、言うまでも無しということでしょうか。
内田恭子さん(今回一位)
遅延証明書の列や雪の朝
遅延証明書の一言で全てがわかる。俳句は必要なことだけを述べれ
ばいいんだと分かった人だけに作れる作品だと先生絶賛でした。
キスマイ北山君(特待生)
息白く独身寂し空へ嗚呼
→ 空へ嗚呼われ独身の息白し
”寂し”と言うな!と、句そのものが十分寂しい世界になっているのに
無駄ということでした。”息白し”と言い切ることで、季語が締まるとの
ことでした。
柴田理恵さん(特待生)
頬ゆるめ仰ぐ鈍空鰤起こし(ぶりおこし)
→ 鈍色(にびいろ)の空やいよいよ鰤起こし
鰤起こし:日本海側の冬の雷
”頬ゆるめ”だけが、目線の方向性が違いバランスが悪いということ
のようです、添削されたものは、鈍色の空、鰤起こしと壮大さが引き
立っているように感じました。