プレバトに便乗して俳句~、です。今回のお題は、読書の秋にふさわしく「古書店街」
の写真でした。
ということで、自作一句~、
Hの印古書に記憶す彼の秋
古書というと、「されどわれらが日々」柴田翔著の出だしが、Hi印が押された古本を買ったところだったと思うのですが、H氏は主人公でもなく最後の方に思い出としてチョロっと出てきただけの青春群像小説だったように覚えています。大学時代を思い出すおっちゃんの大人への卒業がテーマだったような。
若い頃に読んだときは、そこのところが全然わかっていなかったように思いますが。題材をそこから戴きました。
で、出演者の作品~、
キムジェジュン君
夕虹や母のカレーの馨る路地
韓国人のジェジュンっ君ですが、見事に作り3位でした。
岡江久美子さん
魂祭り(たままつり)父の香を追う書斎かな
→ 父の香を慕う魂祭りの書斎
大和田伸也氏
街漁り見つけし古書や帰路良夜
→ 古書街を漁る一冊帰路良夜
”良夜”が季語、動作を入れ過ぎていたのを減らすことで、ゆったり
としたという添削でした。
漁って漁って見つけたということは”良夜”で表せると。
ひょっこりはん
参考書窓から灯す花火かな
→ 参考書めくれば窓の大花火
”灯す”って線香花火?勉強しながら線香花火は変よ、と最下位でした。
相田翔子さん(今回一位)
初恋と秋の陽香る古書百円
初恋と古書が並べられているのが美しいものと百円という小さい
ギャップが良いと、初恋との”と”もこの句ではバランスが良く、秋の陽
が静かな感慨が生まれるセンスのある一句ということでした。
フルーツポンチ 村上氏(名人)
作家別に揃え直して夜は長し
”夜長””長き夜”が季語の常であるけれど、今回は、この夜こそが楽しい
のだという思い入れがわかるので、これで良い、ということでした。
梅沢富美男氏(名人越え)
長き夜に母の声音の「ぐりとぐら」
”に”では散文的になるので、”や”で季語を生かす生かすと添削