プレバトに便乗して俳句~です。今回のお題は「かき氷」

 
 で、2句
 
 かき氷のいちごシロップ目を閉じて
 
 ブルーハワイ粋だね孫のかき氷
 
 一句目は、目を閉じて、あぁ美味しいと思っているのか、いつかのかき氷を想っ
ているのかといった情景を
 二句目は、息子が幼児だった頃ブルーハワイのかき氷を頼んだとき、祖父母が驚
いたという話を詠んでみました。時代ですね、今では驚かないでしょうけれど。
 
 
 
 ということで、出演者の作品~、
 
 
 尼神インター誠子さん
 好きなのに溶ける言葉と氷水 
      → 片恋や溶ける言葉と氷水
   昔は氷水はかき氷のことを言ったそうです。”~なのに”という因果を
  言う言葉は俳句に良くないそうです。
 
 
 
 
 浅利陽介氏
 かき氷先取りし過ぎた外は雨 
     → 外は雨されど我らのかき氷
   説明的になっているということで、また、ガッカリ感で季語のかき氷
  が生かされていないということで、やせ我慢を楽しんでいると添削をさ
  れました。
 
 
 
 
 徳光和夫氏
 路地裏の記憶をたどるかき氷 
      → 路地裏の記憶かき氷は甘し 
   ”たどる”について、作者が記憶と道についてのたどるを重ねているので、
   今回はこれで良いが、記憶とはたどるものなので、普段は重ねない方が
   良いとのこと。
 
 
 
 
 熊谷真実さん
 長瀞に滑る小船の氷飛沫 
      → 長瀞の夏よ氷のごとし飛沫
    ”氷”は冬の季語なので、元歌では酷寒の中、必死の川下りの姿となっ
   てしまうということで、添削れました。
   表現されたTV画像がおかしくて笑ってしまいました。
 
 
 
 
 岩永 徹也氏
 かき氷思ひ出に色加たり         
          ↓
          へ
   かな使いは揃えましょうとのこと。特待生昇格
 
 
 
 
 千原ジュニア氏(特待生)
 家族旅行上がる花火ジロ逃走 
     → 家族旅行の花火にジロの遁走す
   散文的になっていたので、”の”を加えリズムを作られました。
   ”遁走”には、陰に隠れる・尻込みするという意味があるので、こちら
   の方がジロが花火の音に逃げたという感じがより伝わるとのこと
 
 
 
 
 中田喜子さん(特待生)
 削氷(けづりひ)のけづりし音や海に消へ 
       → 削氷の音や光れる波に消ゆ
   削重ねをする必要性があるか、”し”では過去形となるという問題点が
  挙げられ、広い海というより波打ち際の音に消えていくのではないかと
  添削されました。