
右脇の看板に
「西園寺公望が新撰組に追われ、当地に逃げてきた云々」
というようなことが書かれているが
それどころではない。
ハエである。
この門の周りに夥しい量のハエが飛んでいるのだ。
どうやら門の屋根部分が巣になっている様子。
しかしまあ、門が巣になっているのならば
入り口だけのことだろうと思い、
意を決して門内に突入。
抜けた先で待つのは、ブオオオオオ!という
凄まじい羽音をたてる熊蜂であった。
もう無理である。
前門のハチ、後門のハエである。
すでに帰りたい気持ちしかないが、
門をくぐりたくない一心で奥へ進む。

地面に瓦が埋め込まれていて、なかなか凝った造り。
だがこの辺りも虫がブンブン飛んでいる。
建物の内部は拝観料を取るようだ。
拝観料500円(お抹茶付き)の看板が見えるが、
抹茶ってレベルじゃねーぞ、ということで早々に裏口から退散。
ひどい目にもあったし、そろそろラーメンでも・・・と思い、
来た道を戻り始めると「水琴窟 北へ80m」のポスターを発見。
水琴窟って何?という方はこちらのをご覧いただきたい。
日本水琴窟フォーラム
実は以前から水琴窟に興味があって、
機会があれば見たいと思っていた。
しかし虫責めにあった直後のこと、こちらは疑心暗鬼である。
虫がいたら即座に回れ右で洛北から走って逃げだそう、
そしてそのまま新幹線に飛び乗って
家に帰ってプレステでもやってそのまま寝よう
ぐらいの決意を固め、あまり期待もせずに北上すること80m。
よもやこんなに立派なお寺が待っていようとは。

瑞巌山 圓光寺。
開基は徳川家康。国内で最初期となる印刷事業が行われ、
日本最古となる当時の活字が保存されている上に、
洛北きっての紅葉の名所という、
たいへんな名刹なのであった。
虫もいない。
中に入ると虫がいないどころか、枝垂れ桜が満開だった。



見事な砂紋

建物の中も見どころが多い。
茶室

写真ではわかりづらいが、すごく狭い。
床の間含めて四畳半くらい。
茶室って緊迫した空間なんだなぁ。
禅宗のお寺でよく見るおじさん。

鹿さん。香炉らしい。

庭

こんなに立派なお寺で桜も満開で虫もいない。
画像リサイズが面倒で載せないが、もちろん水琴窟もあった。
なのになぜか人が少ない。
自分以外には2組のみ。
春先の圓光寺はどうやら穴場のようだ。
したり顔で、圓光寺は紅葉もいいけど春先が素晴らしい、
なんて言っておけば、京都通ぶれること請け合いである。
みなさんも洛北に来ることがあれば、ぜひどうぞ。
再びの京都!その4へつづく