プレイ日記 2回目です。
やや主人公になりきって書いています。
自分の付けた名前は『葉佩 九龍(はばき・くろう)』ですが、
デフォルトの
『草凪 ハ雲(くさなぎ・やくも)』愛称『やくもん』で
日記は進めております。
第2章『天魔の蠢動』
転校2日目。
教室に入るなり、満面の笑みで結崎が迎えてくれた。
「おはよー!八雲」
「おはよう」
朝からテンション高いなぁ。
「俺、朝錬あったから先に出ちゃったんだけど、ゴメンな」
「いいって、そんなの」
「それはそーと、お前まだ部活決めてないよな?」
まだ2日目だし。頷くと、
「俺に任せとけって!」
部活決めるのって人に任せるものか?
「そんな、気にしなくっていいって」
だが、結崎はあまり人の話を聞かないタイプらしく
「昼休みに連れてってやるから」
ニッコリ笑って言う。
昼休み。
「じゃ、お前の気が変わらない内に入部手続きを・・」
ちょっと待て!
俺は入部するとは言ってないし、そもそも
何部なのかも聞いていないぞ!
「駄目だよ、結崎君。ちゃんと草凪君の意思を聞かないと」
様子を見ていた七瀬さんが、助け舟を出してくれた。
だが、結崎には効果は無いようだ。
俺の腕を取ると、
「んじゃ、行こー!」
「痛いって、引っ張るな」
映画研究部部室前。
「何で僕まで連れて来られなきゃならないんだ」
不機嫌そうな様子で、館脇が言った。
お前っていつもこんな感じだな。
「何を言ってんだ!お前は既に正部員だぜ!」
「あれは、お前が名前だけでいいっていうから・・」
不満そうに言う館脇だが、結崎は聞いていない。
「多分、伊達先輩来てると思うんだけど」
「うん、昼休みは大抵部室にいるはずだよ」
声のほうに振り返ると七瀬さんが一緒に来ていたようだ。
あれ?七瀬さんも同じ部活なんだ。だったら悪くないかも・・。
部室の中に入ると、誰かが仁王立ちしていた。
「おぉ、来たか!ん?新入部員を連れてきたのか!」
ちょ・・・濃!
濃いよ、この人!顔も動作も!
その人は大仰に両手を広げ、
「俺の名前は伊達槇三郎(だて・まきさぶろう)だ。
この映画研究部の部長を任されている」
・・・伊達巻き?・・何か名前も変・・
「お前がここに来たのは運命と言っていい!
一目見れば分かる。お前には才能がある!
神に愛された才能だ!」
うわ~。ちょ・・助けて結崎!
結崎に目で助けを求めたが、わざとらしく視線を逸らされた。
・・こんにゃろう・・・。
伊達先輩は俺の手をガシッと掴むと、
「さぁ!共にパルムドールを目指そう!!」
ひーーー。
放課後、BITルーム(SGコース)。
「まぁ、何にせよ部活決まって良かったな!」
悪びれもせず、笑顔で言う結崎を軽く睨みつける。
「そう怒るなって。伊達先輩悪い人じゃないぜ」
会話を遮るように、京羅樹先生が教室に入ってきた。
「ヘロー、諸君。全員揃っているようだな」
全員って、俺と結崎と館脇?SGコースって3人?
俺の疑問を感じ取ったのか、館脇が
「僕達3人の他に、あと4人いるんだ。今は遠征に出ているけど」
「そういう事だ。今日は理緒が戻って来る予定なんだが
その前に・・・」
京羅樹先生は手を腰に当てると
「任務(ミッション)だ。神祇庁からの依頼でな」
神祇庁っていうと、昨日のキレイなお姉さんの・・。
結崎の話では、昔京羅樹先生をフッたとか、何とか。
「ま、神祇庁も人手不足らしくてな。
こちらも人数は少ないが、その分はお前らをコキ使うからな。
覚悟しておけよ」
ビシッと二本指立ててカッコ付けてるけど
先生、あんたも絶対コキ使われてるほうだから。
依頼現場。
京羅樹先生は、もう1人のメンバーを迎えに行っていて
ここにいるのは、俺と結崎と館脇の3人。
先生が戻るまでは、『何があっても待機』していろとの事。
「今日戻ってくるメンバーってどんな人?」
そう尋ねると、結崎は少し渋い表情で
「うーん・・理緒ねぇ。女にしてはキツイ奴かな。
結構ヒドイ事ストレートに言うし」
「それは、亮がバカな事ばかりするからだろ」
館脇が呆れたように言う。
「俺がバカな事なんてするわけないじゃん。
バカって言う方がバカなんですぅ」
お前は小学生か・・・。
「きゃーーーー!」
不毛な会話を遮るかのように女性の悲鳴が聞こえた。
「何だ?今の悲鳴?こっちから聞こえたよな!」
結崎が悲鳴の聞こえた方に走ろうとすると、
館脇が結崎の腕を掴む。
「待て!教官は僕達に何があっても待機しろと」
「んな事言ってる場合かよ!」
結崎は腕を振りほどくと、
「な!八雲、お前もそう思うだろ!待機してる場合じゃないよな!」
俺は、力強く頷く。
「やっぱり、お前だけだよ!俺の親友!」
結崎は再び走り出す。俺も後に続いた。
「全く・・・。しょうがない奴らだな・・」
溜息を付きながら、館脇も追いかけてきた。
「あれ?誰もいないな?」
周囲を見回したが、人の気配は無い。
確かに悲鳴はこちらから聞こえたのに・・。
辺りは薄暗く見通しが悪い。
「どうやら、罠だったようだな・・」
館脇が中指で眼鏡の位置を直すとそう言った。
「罠?」
「見てみろよ!あれ!」
結崎が指指した方を見ると、
赤い瞳が無数にこちらを睨んでいる。
天魔・・・。
数は9匹。犬型が3匹に蛇型が6匹。
「こんな奴ら、俺達だけで十分だろ!」
結崎はやる気マンマンだ。犬型の天魔に殴りかかっていく。
「だから、言わんこっちゃない」
そう言いながらも、館脇は銃で援護する。
俺も蛇型の天魔に刀で切りかかる。
「くそ・・。キリが無いな」
倒しても、倒しても新たに増援を呼んでくる。
3人ともボロボロで限界に近い。
「危ない!八雲後ろ!」
結崎にそう叫ばれたが、俺は反応出来ない。
もうダメかも・・。
そう思った瞬間、俺の体を光が包み込んだ。
みるみる傷が癒えていき、再び力が湧き上がる。
「キャイーン」
俺を襲った天魔は、銃で撃たれ倒れた。
撃ったのは館脇じゃない。
「おい、そこのボンクラ3人組。待機していろと言っただろ?」
振り返ると、京羅樹先生が銃を構え立っていた。
見知らぬ女の子も横にいる。あれがもう1人のメンバー・・。
「全く、だらしないわね。こんな雑魚に手こずるなんて」
女の子は俺達を一瞥すると、天魔に向き合う。
京羅樹先生はニヤリと笑うと、
「魂神、使っていいぞ。後始末は神祇庁がやってくれるからな」
魂神?何それ?
「ひゃっほー!そうこなくっちゃ!」
結崎は喜んでいるようだ。
多分、コイツの説明では分かりにくいだろうから
館脇に聞いてみようと思ったら
「・・・・・ボンクラ。この僕が・・・ボンクラ・・・」
ボンクラと言われた事が余程ショックだったらしい。
「行くぜー! 天獣 炎虎!!」
結崎が印の様なものを結ぶと、空中に霧の様なものが
現れ、徐々に形を成していく。
白い虎?でも体は人間っぽい、巨大な獣。
体中に、赤い炎の様な刺青がある。
結崎が炎虎と呼んだその存在は、大きく咆哮すると
口から炎を吐き出し、周囲の天魔を焼き尽くしていく。
「すごい・・・」
これが、魂神っていうんだ。
呆然と見つめていると、
「八雲、今度はお前の魂神を見せてくれよな!」
無邪気な笑顔で結崎に言われ、
「俺、使った事ない・・・」
「大丈夫だって!験力があるなら絶対使えるハズだから!」
・・・そうなのかな。
試しにいろいろ念じてみたけど、何も浮かばない。
「八雲!後ろ!」
魂神を出す事に気を取られていた俺を天魔が襲う。
えーー。俺っていつもこんな扱い(主人公なのに)。
「出でよ。深淵の魔術師・・・」
館脇が魂神を発動させ、俺を襲おうとした天魔を倒した。
館脇の魂神は、人型だが機械のような印象を受ける。
そのパワーは圧倒的で、結崎の魂神にもひけを取らない。
2人の魂神で、天魔の殆どは片付けられた。
すると、今までの獣型の天魔とは違う人型の天魔が現れた。
背中に羽の生えた少女の様な天魔。
「どうやら、ボスのお出ましみたいだな」
京羅樹先生は、何故か少し嬉しそうに言う。
「あれが、僕達が聞いた悲鳴の正体みたいだね」
館脇はそう言うと銃を構える。
「天魔って、んな器用な事出来たっけ?」
結崎が首を傾げると、
「今は戦いに集中しなさいよ。バカ」
うぁ。確かにキツイなこの女の子。
少女の様な天魔がこちらに向かってくる。
「オッケー!レディ?インドラ!!カモナップ」
京羅樹先生が魂神を発動させ、その天魔を一瞬で倒す。
・・・またおいしい所を・・・
呼ぶセリフはともかく、威力はハンパじゃない。
残っていた天魔全てを倒した。
「さてと、草凪。お前に紹介しないとな。
SGコースメンバーの・・」
「天草 理緒よ」
京羅樹先生のセリフを遮るように彼女、天草さんは言った。
「あなた、魂神使えないのね?験力あるのに」
可愛いのにキツイ娘だなー。
「うん・・」
「おかしいわね。魂神の覚醒によって験力はもたらされるものなのに」
「そんな、ガミガミ言うなよ!
八雲だって、頑張ればその内に使えるようになるって!」
結崎が何となく的外れな慰めをする。
「バカは黙ってて」
「んだとー!」
2人は互いに睨み合う。
うぁ、この2人って犬猿の仲?
「ね、館脇君。この2人っていつもこうなの?」
そっと館脇に耳打ちすると、
「ボンクラ・・・。この僕が・・この2人と同類と思われてる・・・」
・・・。
まだ気にしていたんだ。
ていうか、ちょっと待て!
この2人って・・・・。
お前の中で俺はボンクラ確定されてるのか?
京羅樹先生は髪をかき上げ、
「フッ、若いな。これもザッツ青春」
あんたの頭の中身が青春だよ。
翌日、2-B教室。
休み時間、結崎達とおしゃべりしながらくつろいでると
勢い良く教室のドアが開いた。
「おぉ。ここに居たのか!お前達」
げ。伊達先輩だ・・。
そりゃ居ますよ、自分達の教室ですから。
「草凪の歓迎会の意味を込めて、映画研究部恒例の
花見の会を行おうと思う!」
「恒例って、去年やったけ?」
「早いほうがいいな!今日行おう!」
結崎の疑問は軽くスルーされる。
伊達先輩は、結崎以上に人の話を聞かない。
「今日って・・いきなり言われても・・急すぎませんか?」
そう意見する館脇に、伊達先輩は5000円を渡す。
「場所は俺が確保しよう!お前達はこれでツマミを用意してくれ」
「だから!急だって言ってるんですよ!」
館脇が珍しく声を荒げた。
「ん?確かに花見にしては人数が少ないか?」
伊達先輩・・・・。
「そうだな、そこの女子!共に花見を楽しもう!」
丁度そばに居た天草さんに誘いかける。
「え?あたし?結構です」
当然ですよ・・そりゃ断ります。
「遠慮する事はないぞ!俺は部外者は断るなどという
器の小さい男では無い!」
そう言うと、わっはっはと笑いながら去っていった。
伊達先輩っていったい・・・。
ぶつくさ言う館脇や天草さんを宥めながら、
何とかツマミの買出しを済ませる。
途中、結崎が自分の趣味でパンばっか買うのには
参ったけど・・・。
伊達先輩からメールがあった場所に着くと、
「おぉ!来たか!遅かったので先に始めていたぞ!」
「遅いですぅ~。おいしい鍋ですよぉ~。早く食べないと
無くなっちゃいますよぉ~」
あ。水守先生も来てたんだ・・。
「やったー!鍋♪鍋♪」
結崎はさっそく鍋に飛びつく。
何だかんだ言っても、結構みんな楽しんでるようだ。
鍋もあっという間に無くなり、ツマミも食べ尽くしてしまう頃
「ん?ちょっと鍋の具も、ツマミも足りなかったようだな。
草凪、これで何か買って来てくれ」
「ハイ」
5000円受け取る。
気前はいいんだよな、伊達先輩。
「俺、焼きソバがいい!」
ハイハイ・・。結崎、さっき焼きソバパン食ってたのにね・・。
「あ、私も行く。草凪君まだこの辺り慣れてないだろうし」
優しいなぁ、七瀬さんは。
「ヒューヒュー♪いいなー、八雲。七瀬ちゃんと一緒で。
わざと迷子になるなよな♪」
結崎のヒヤカシは軽く流しておく。
ツマミを買って戻る途中、色々おしゃべりした。
「草凪君は、天照郷高校から来たんだよね?」
「うん。一年間の交歓学生。凄い田舎の高校なんだけどね」
「私も高校から東京(こっち)に出てきたんだ」
「そうなんだ?出身はどこなの?」
「高知県だよ。土佐っぽさぁ」
う・・。カワイイ。
「本当は、地元の高校に行こうと思ってたんだけど、
中学の先生に強く勧められて」
「七瀬さん、頭いいもんね」
「そんな事無いよ。ただ、ちょっと疑問に思った事があるんだ」
「どんな事?」
「ここに来る前に何回も血液検査受けさせられたんだよね。
草凪君は受けた?」
血液検査・・・。
何と無く不穏な響きがある。
「いや・・」
「あ、変な事聞いちゃったね」
俺の顔色が変わったのを見て、
気を使ったのか七瀬さんが話題を変える。
「あ、わたあめ売ってる。懐かしいなぁ」
「ホントだ」
「私、わたあめって好きなの。ふわふわで甘くって。
見てるだけで、幸せな気分になっちゃう」
わたあめよりふわふわな笑顔でそんな事言われたら・・。
「買ってあげるよ」
「え、いいよ、そんなつもりじゃ・・」
俺は構わず、
「おじさん、1つ下さい」
「あいよ!800円ね!」
う・・。高いなぁ・・。
と思った事は顔に出さず、笑顔で七瀬さんに渡す。
「ハイ」
「ありがとう・・。嬉しい・・」
頬を染めながら喜んでくれた。
グッジョブ!自分!
「でも、戻る前に食べちゃわないとね。半分手伝ってね」
何かイイ雰囲気・・。
「少し、ゆっくり戻ろう」
そう言われ、頷く。
「きゃーーー!!」
「どうしたの?七瀬さん!」
俺、まだ何にもしてないよ?
「グルルルルゥゥ」
「草凪君、あれ・・・」
見ると1匹の野犬が今にも飛び掛らんと
牙をむいている。
その視線の先は俺じゃない。
「危ない!七瀬さん!」
「ガゥルルルルゥ」
飛び掛ってきた野犬の口に、俺は自分の腕を突き出す。
「つ・・・」
「草凪君!」
「来るな!!」
泣きながら俺に近寄ろうとする七瀬さんを止める。
「ガゥルルルガゥ」
俺の腕に噛み付いて離れない野犬の口に
更に自分の腕を押し込む。
動物に噛まれた時はこうしろと爺ちゃんに教わったんだ。
と、辺りが不意に光った。
野犬は光に驚いたのか、俺の腕から口を離し後ずさる。
光は更に強くなり、槍のように野犬を襲う。
「それは、天魔よ」
「天草さん・・・」
光は天草さんの技だったようだ。
「悲鳴が聞こえたので、来て見たのよ。
来て正解だったみたいね」
「理緒!」
「由紀、あんたは戻って結崎と館脇を連れてきて。
天魔は、こいつ1匹だけじゃないみたいだから」
天草さんは、そう七瀬さんを促す。
「分かったわ」
七瀬さんは頷くと、心配そうに俺のほうに顔を向ける。
「血が・・・」
「平気だって、カスリ傷だから」
七瀬さんはポケットからハンカチを出し、引き裂くと
俺の腕に巻きつけた。
「無茶はしないでね」
「うん」
七瀬さんは、結崎達の元に向かって走り出す。
天魔の赤い目がこちらを睨んでいる。
2人ではキツイ数かもしれない。
「足手まといにだけはならないでね」
うは。きつ。
「努力するよ」
「出でよ。消え行ゆく使徒」
天草さんが魂神を出現させる。
辺りが強烈な光に包まれ、俺の腕の傷を消していく。
傷口は何も無かったかのようだし、痛みも無い。
昨日、窮地の俺達を救った光は天草さんの魂神だったのか・・。
敵は犬型の天魔のみ。
数は多勢に無勢だがやれないことは無い。
あらかた倒し終わった頃、
「八雲ーーー!!理緒ーーー!!」
結崎の叫び声だ。
後ろに館脇もいる。
「どうやら、無事なようだね」
館脇が中指で眼鏡を押し上げる。
「俺が来たからには、もう大丈夫だぜ!!」
結崎は残り少ない天魔に拳を振るっていく。
ありがとな・・・。
天魔を片付けると、急いで伊達先輩達の元に向かう。
きっと心配しているはずだ。
「草凪君!理緒!みんな大丈夫?」
七瀬さんが、かけ寄ってくる。
「おぉ!戻ったか、お前達!!」
「遅かったですぅ~」
涙をふく七瀬さんの後ろから、能天気な声が聞こえる。
何?この人達飲んでるの?
「さぁ!パーッと行くぞ!パーッと!」
そう言う伊達先輩が飲んでいるのは、ウーロン茶。
「夜桜キレイですよぉ~」
水守先生が飲んでいるのはコーラだ。
辺りに酒瓶は見当たらない。
・・・・ナチュラル・ハイ・・・
凄いよ・・あんたら・・・。
花見の夜は更けていく・・・。
第2章 終
て、これプレイ日記?
シナリオブックじゃん!(自分でツッコむ)
だいたい、こんな感じの内容でしたがちょっと変えてる
所も多々あります。(覚えきれないし)
はー。長かった。次は普通に書こう。