こんにちは、JINです。
施術を続けていると、
「指が痛い」「関節が腫れる」と感じるときがあると思います。
特に、親指の第一関節(IP関節)は、
マッサージや圧のかけ方によって最も負担が集中しやすい部分です。
今回は、なぜ関節を壊してしまうのか?
そして 壊さない人は何をしているのか? を、解説します。
◆指を壊す主な原因:剪断(ずらす)方向の力
関節は、本来「曲げ伸ばし」には強くできていますが、
「ずらす(剪断)」方向の力にはとても弱い構造です。
親指の第一関節を曲げたまま押すと、
この剪断方向の力がダイレクトに関節へ伝わります。
たとえ小さな力でも、
・回数を重ねる
・同じ角度で押し続ける
ことで、
靭帯や関節包が少しずつ傷んでいきます。
📍見分け方
押しているときに、親指の先が「くの字」に曲がっていませんか?
その状態は、力が第一関節で止まり、関節を押しつぶすように使っているサインです。
● 指を壊さない人の特徴①:軸方向に力が通るアプローチをする
指を壊さない人は、
指→手首→腕へと「軸方向(縦方向)」に力を通しています。
手首や腕の角度を調整して、
常に骨格の延長線上で圧をかけています。
関節を守るポイントはシンプル。
👉 「押す」ではなく、「力を通す」イメージで施術すること。
押す動作を“腕全体の軸”で支えるようにすると、
第一関節への剪断力が激減します。
アプローチする部位によって、
親指や腕の角度を変える柔軟さも重要です。
●指を壊さない人の特徴②:力を一か所に溜めない(身体に分散させる)
「軸を通す」だけでなく、
さらに重要なのは力を身体全体に分散させること。
押す力や反力を指や手首だけで受け止めると、
局所的に負担が集中します。
指を壊さない人は、
背骨や脚まで力を流す身体の使い方をしています。
これを武術では「身体をつなげる」と言います。
力が背骨や足へ抜けていくと、
指だけが頑張らなくても圧が自然に深く入ります。
結果、軽い力でもしっかり効く施術が可能になります。
体重圧はよく聞くと思いますが、
「身体をつなげる」を意識すると良いです。
●指を壊さない人の特徴③:関節や身体が丈夫(基礎体力がある)
関節そのものが丈夫な人は、
ある程度無理な姿勢でも壊れにくい傾向があります。
でも、そのやり方を関節が弱い人が真似すると危険です。
もし少しでも「痛い」「違和感がある」と感じたら、
・指や手首の角度を軸方向に整える
・力を分散させる身体の使い方に切り替える
この2つを意識してみてください。
●親指の第一関節に負担をかけない押し方
改めて、親指の押し方を整理すると、、、
| NG | OK |
|---|---|
| 第一関節が曲がっている(くの字) | 第一関節を伸ばして軸を通す |
| 指先で押しつぶす | 手首〜体幹で支えて押す |
| 力が関節で止まる | 力が全身に流れる |
イメージは「棒のように力を通すこと」。
親指の第一関節を真っすぐに保ち、
指・手首・肘・体幹を一直線にすることで、
関節の剪断ストレスを大幅に減らせます。
第一関節が曲がっている親指は
あたりが柔らかくなってセラピスト向きと言われることがありますが
関節に負担がかかるので注意が必要です。
◆ 私自身の経験から
私は関節があまり強くなく、
少し変な方向に力を加えると指が曲がらなくなったり腫れたりするタイプです。
(重いバッグやスーツケースのときに油断すると大変なことになります)
だからこそ、
軸方向に力を通すことと、
身体全体で力を受け流すことを常に意識しています。
「痛みを感じたら角度を変える」
この一手間が、
セラピストとしての寿命を大きく延ばしてくれます。
角度を合わせることで
実は施術効果もアップします。
※また別の機会に紹介します。
●まとめ
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関節は“ずらす力”に弱い
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軸方向に力を通し、身体全体で分散させる
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丈夫な人のやり方を鵜呑みにせず、自分の身体に合わせる
-
違和感を感じたら、角度と力の流れを見直す
「押す」よりも「通す」
この感覚を身につけることが、指を壊さない第一歩です。



