松森です。12月2日,3日、ともよ弁護士と一緒に第38回医療問題弁護団・研究会 全国交流集会@神戸に参加してきました。医療問題弁護団・研究会全国集会とは、各地で医療問題弁護団、医療問題研究会などの名称で活動している弁護士団体が、年に一度、一堂に会するイベントです。去年は大阪で開催されました。ちなみに来年は東京で開催されるそうです。

 

12月2日の、1日目の会は、「医療事故調査制度創設から1年を迎えて」というテーマで、医療事故調査制度が現在どのように運用されているのかの検証等を行いました。また、弁護士が、医療事故調査にあたって外部委員として参加することの意義について、議論が交わされました。

医療事故調査制度とは、医療事故が発生した医療機関において病院内で調査を行い、その調査報告を民間の第三者機関が収集・分析することで再発防止につなげるための制度です。10年以上前に医療過誤事件が複数発生し、医療安全を確保するための制度の確立が強く求められたことが契機となり、医療事故調査制度のモデル事業実施後、平成27年10月から実際に運用が開始されました。

当初想定された報告件数は年間1300から2000件程でしたが、実際は平成28年10月末時点で423件の報告しかありませんでした。そもそも医療事故として病院が報告していないのではないかという問題が新聞等でも取り上げられています。報告件数が少なかったり、調査等が適切に実施されているのかという問題はあるものの、今後、医療事故を専門的に扱う弁護士もこの制度に積極的に関わって、よりよい制度に作り上げていく必要があると思いました。

 

1日目の講演の後、懇親会が午後6時から予定されており、懇親会まで1時間以上余裕があったので、私は「一人でルミナリエ見にいっちゃうもんね」と出かけましたが、ルミナリエまであと少しのところで、警備の人の「ルミナリエ点灯は6時からです~」という声を聞き、諦めて、懇親会場に向かいました。

 

12月3日の、2日目は、医療機関が破綻した際の債権回収についての講演や美容・エステ被害研究会等による美容医療についての講演がありました。

破産事件に専門的に携わっている先生から、医療機関が破綻した際にどのように対応すれば、債権回収がスムーズにいきやすいかというお話をお聞きすることができ、とても勉強になりました。また、最近増加している美容・エステの医療事故被害についての報告を聞いたり、美容医療に対する消費者保護法制適用の現状・課題というテーマのお話を聞くことができて、とても参考になりました。

 

ルミナリエは、結局、懇親会の後に、ともよ弁護士と大阪の医療問題研究会のメンバーと三人で見に行くことができました。