保育士派遣等の事業をするベルサンテスタッフ株式会社が設置していた「たんぽぽの国東三国園」へ平成28年4月4日に預けられた1歳2か月のお子さんが、預けられて2時間足らずの内にうつ伏せ寝のまま心肺停止状態であるところを発見され、搬送先の病院にて低酸素血症で死亡した事案について、ご両親がベルサンテスタッフ株式会社やその代表取締役らを被告として平成30年4月4日に提起した損害賠償請求訴訟の和解が、先日成立しました。

 

和解の内容はベルサンテスタッフ株式会社の代表取締役と、当時現場にいた保育士と保育従事者がそれぞれ、「自分らの責任によってお子さんが亡くなったこと」に対する謝罪の言葉を和解の席上において述べた上、賠償金5000万円を支払うというものでした。

 

園側が睡眠中のお子さんを適切に観察していなかったことによってお子さんが亡くなったことが全面的に認められた内容です。

 

この件は、園が慣らし保育を実施しなかったという問題もありましたが、「大阪市たんぽぽの国保育事故調査報告書」は、「入園初期の事故発生のリスク軽減のためには「慣らし保育」が有用な方策の一つとなりうる」と指摘されています。

 

この4月から新たに保育園に入園するお子さんがたくさんいらっしゃると思いますが、本件のような悲しい事故がもう二度と起こらないことを切に願います。

弁護士 松森美穂