私は、007、スターウォーズのシリーズを偉大なルーティーンと評したことがある。邦画であれば寅さんであり、釣りバカもその仲間といえよう。

 

 ターミネーターも映画として6作目で、その仲間に入る。

 

 1984年にジェームス・キャメロン監督が生み出したターミネーターは、実に偉大な作品であったと私はつくづく思う。テーマは、近未来における機械と人間の対立、その結果としての核戦争により地球は壊滅的破壊を受ける、という点である。

 

 審判の日と呼ぶ核戦争の予告、機械が人間を上回る能力に進化し人間を抹殺する方向で動くとする予告を明確に打ち出した。

 

 私はこの作品や続くターミネーター2(1991年)に衝撃を受けた。当時はまだ今のAIは社会に進出してはいなかった。その意味では、手塚治虫の1952年からの鉄腕アトムは圧倒的に先進的だが、人間と敵対する人工知能という可能性をターミネーターが打ち出した意味は大きい。

 

 このシリーズのテーマ、核戦争と人間抹殺の人工知能の問題を、これから人類が現実のものとして対面する危険性が迫っているような気がしてならない。

 

 ただ、「ターミネーター ニューフェイト」は、ルーティーンを通り越して、マンネリ感が漂った。キャメロンはプロデューサーに回っている。

 

  斎藤浩