【クライアントのリクエストはどこまで受け容れるべきか?】

 

先日のビジネスお茶会にいらしてくださった参加者の方から、こんなメッセージをいただきました。

 

「仕事上では、できる限り期待に応えようと、自分の都合は後回しにして相手を優先してやってきたのですが、体も心も疲れてしまって・・・」

 

これに対する私の答えはこれ。

 

「いつも相手に合わせていたら、しわ寄せがくる。

フレキシブルな対応は重要だけど、自分を曲げてまで融通を利かせるのは本当に必要な場面だけにしぼって、普段は自分のペースを貫くべき。

相手のスケジュールに合わせていちいち自分の予定を変えていたら、自分がやりたいことなんて何もできない。

スケジュールだけならまだしも、今回は予算が無いから、特別に安くやってほしいなんて言われたら、好意につけ込んでタダ働きさせられるのと変わらない。

そうなったら、結局は自分が身体を壊して、仕事も失って、何もできなくなって終わる。

だから、取り返しがつかなくなる前に、自分がどこまでなら許せるかという線引きを、きちんと決めておくほうがいいですよ。」

 

これは、時間にもお金にも言えること。

世の中には意識している・していないにかかわらず色々な人がいて、ひどい場合だと、「この人は私のためだったらなんでもしてくれるんだ。そんな私ってすごいなあ」なんて、相手の好意を自分の人望と勘違いする人もいますからね。

会社員であってもフリーランスであってもこれは同じだと思うけれど、そんな人につけこませないことが重要。

 

いつも相手を優先している人だと、相手からは「この人には無理を言っても大丈夫」と思われてしまう。

 

他方、自分のペースを守っている人だと、相手から「この人は融通が利かないから、真っ先に都合を確認しておこう」、「この人はこのプロジェクトには不可欠だけど、この予算でやってくれるのかな?仕事が動き出す前に、真っ先に確認しておくほうがいいだろうな」と思われる。

 

前者は、相手の「そこをなんとか頼みます・・・」を受け容れてしまう人。

人の気持ちを考えてくれる「気立てのいい人」ではありますが、一歩間違えると「都合のいい人」になってしまうと思いませんか?

相手のほうが、「この人の気立てのよさにつけ込んではいけないな。無理を言わないようにこちらから気を付けよう」と思ってくれる人であれば問題ないですけれど、「この人なら無理を言っても大丈夫だから、困った時はワガママを言わせてもらおう」と思ってしまう人も世の中には多いわけです。

だからこのようなタイプは、持って生まれた人助け精神と気立てのよさを守りつつ、勘違いした人につけ込まれる都合のいい人間にならないように、気を付けたほうがいい。

 

私は間違いなく後者で、だから独立してやっていけているのだと思っています。

本当にまずい時は無理をしますが、ここは無理をする場所でないと判断したら、自分のペースは曲げません。

逆に言えば、クライアントさんが本当にまずい状況の時に即座に対応できる時間的・精神的・体力的な余裕があるよう、普段は決して無理をしない。

長期的に見たら、それも仕事のうちだと考えています。

 

なあなあで仕事を受けるようになってしまったら、間違いなくフリーランスは立ち行かなくなります。