「萌の朱雀」で史上最年少でカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞、「殯の森」ではカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した河瀬直美監督が、2014年に旭日小綬章を受章した名女優・樹木希林を主演に迎え、ドリアン助川の同名小説の映画化。

 

原作を知らなかったので、テーマがハンセン病にまで及ぶ重たすぎる映画かと思ったが、もっと根源的な人が「生きる意味」を問うものであったと思う。

 

樹木希林はもちろんだが、原作者、監督、脇を固める俳優陣がそれぞれ確かな存在感があり、小豆から始まって、木々や月が人が生きることを支えており、それらも又人の存在によって輝いているのだ。