実家の庭の枯れ草を少しでも楽にむしり取りかき集めるのに、熊手やフォークの類はないかと郊外のホームセンターに走った。
色なき風は強く空気は澄んでいて、信号待ちにふと空を見上げると、秋の青空と白い雲に抱かれた、ひとりきりの自分がいた。

何かを大切にしていたいけど
身体でもないし 心でもない
きらめくような 想い出でもない
ましては我が身の 明日でもない
浮雲、ぽっかり 浮雲、ひとりきり

楽しいことなら 何でもやりたい
笑える場所なら 何処へでもゆく
悲しい人とは 会いたくもない
涙の言葉で 濡れたくはない
青空、あの日の青空、ひとりきり
(~青空、ひとりきり 作詞・作曲:井上陽水 抜粋)