ブログを長い間更新せず、ご心配をおかけすみません。
コメントやメールフォームから心配してくださっていることを知り、報告いたします。
(優しいメール、コメントありがとうございます)
最愛の主人が先月10月23日に亡くなりました。
主人とは20歳で知り合い結婚した27歳まで大親友でした。
お互いが変わった性格で束縛されるのが嫌いで、もし付き合ったら速攻で別れてしまいそうで、だからこのまま親友のままでいようと仲良くしていました。
お互いお付き合いしている人がいても毎年年に数回会い、楽しい会話をし、そんな仲で
私が27歳になった時、お付き合いを半年だけして結婚しました。
最初の10年間は2人とも会社勤めをしていましたが、休みの日はずっと一緒に過ごし、
長期連休にはキャンプに行ったり、海外旅行に行きまくりました。
それまで何度も子供の事を話し合いましたが、2人の意見は一致していて、ずっとこのまま大親友であり、恋人であり、2人だけで誰にも邪魔されず一緒に楽しく過ごしたい。
賛否両論があるでしょうが、子供を作らない選択をしました。
主人は常々、「わしより先に死んだらアカンで、わし何にもでけへんからなぁ~」、そして
「どうせ死ぬならぽっくりと逝きたいわ」と言っておりました。
この2つの望みはかなえられたのですが、まだ52歳という早さで逝ってしまうとは夢にも思わず、葬儀が終わるまで心臓がえぐり取られるかのような、頭の先から手の先まで血の毛が引くような、文字では表現できない気持ちでした。
火葬の時は私も一緒に火葬をしてほしいとさえ思いました。
きっと熱いとも感じないし、幸せだろうと。
でも今は主人の最後のプレゼントと、たくさんの人の愛情のおかげで、私は「おまけの人生」を歩むことにしました。
私は数年前、即死してもおかしくない事故をしました。
私が畑に転落し、1メートル上くらいからトラックが私の体をめがけて落ちてきた事故です。
あの時私が畑の畝の間に体がすっぽりと入っていなければ死んでいたでしょう。
きっと主人よりも先に死なないよう神様が生かしてくれたのだと思います。
なのでこれからは本当はなかった人生。
「おまけの人生」
主人はよく私をほめてくれるんですが最後に褒めてくれたのは亡くなる数日前、
「わしはお前と一緒にいたら楽しいわ。お前は太陽みたいだからみんなを明るくさせるねん。わし、お前に出会わんかったら暗黒になってたわ」って言ってました。
だからそんなキラキラとした太陽のような私で、今まで主人だけに注いできた愛情をいろんな人に注いでいきたいと思います。
そして農業をはじめ15年。
365日、24時間、ずっと一緒で、金婚式をあげた夫婦よりもきっといっぱい話をし、日本中行くところがないくらい旅行をし、お互い感謝しあい充実した結婚生活でした。
主人が私にくれた最後で最大のプレゼントは『後悔のない幸せな結婚生活』でした。
ただ残念なのが、最後の主人の言葉が『行ってきます』だったことです。
でも最後の朝食は主人の大好物の「玉子サンドイッチ」でした。
主人の予定では『わしが死ぬときはな、必ず来世の予約でプロポーズするから、絶対OKするんやで』と言っていました。
何も言葉を話すことなく逝ってしまいまい残念なことはあるんですけど
ああしてあげればよかった、こうしてもらえばよかったという後悔というものが全くないのです。
最後のプレゼントのおかげです。
町に住んでいて、子供もいない私が主人に先立たれたら、きっと立ち直るのに相当な時間がかかったと思います。
でも村の人は温かく家族のように私を労わって励ましてくれます。
私が1人になったので、この村を去っていくと皆思っていたようでしたが、私が「主人と共に今まで通り農業をします。ずっと主人との思い出いっぱいのこの村で暮らします」というと、みな喜んでくれました。
温かい人たちに囲まれ日々、元気を取り戻しています。
四十九日まで色々と忙しくブログを更新する時間もあまりありませんので、又心配をかけてしまうかもしれませんが、私は「おまけの人生」を楽しく生きていく計画を立てていると思っていてくださいね。
そして運が良かったことは、最近出したエッセイ本に主人と農業を始めた15年間の事を書き記したことです。
今までほぼ毎年本を出させてもらい、完成したら主人にも見せるんですが、主人はいつも「ご苦労さん」としか声をかけてくれません。
でも今回の本は『エエ本や、これはいいわ~』とすごく喜んでくれました。
だから納棺の際、棺の中にこの本を入れました。
きっと天国で私と共に暮らした農業生活を繰り返して読んでいる事でしょう。
長々とすみません。文章もまとまらず読み辛くすみません。
ご心配をおかけしました。
これからもがんばります。
どうぞ応援してくださいね。
桂子
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