こんにちは~
長かった「旅れぽ」も今日で最後です。
前日は九谷焼きを買いにいき、加賀市、能美市などを回って色んなお店を見て楽しみました。
旅の6日目は、金沢の町をウロウロ探索しました。
金沢には有名な「兼六園」という庭園があるのですが、ここは以前和倉温泉に行った時に立ち寄った事があるんです。
なので今回はもし雪が降って兼六園に雪が積もったら見に行こうとおもったのですが、あいにく雪が降らなかったので行かなかったんですよ。
雪の兼六園は幻想的だからね。
そして朝から老舗めぐりをしました。
明治8年(1875年)に創業以来、麩一筋の老舗「加賀麩司 宮田」さんです。
「麩」のお店なんて珍しいですよね。私も初めてでした。
麩の原料には100%国産の小麦粉と餅粉を使用して、丹念に手作りされています。
小さなお店なんですけど、置いている商品はどれも魅力的で、何を買おうか迷ったのですが、「くるま麩」とお味噌汁などに入れる可愛い形をした麩と、生麩を買いました。
生麩はなかなか手に入らないし、このようなクルミ入りの生麩なんて珍しいですね。これはモチモチして和菓子のようなので黒蜜をかけたりしても食べられるそうです。
生麩でしか出せないこのモチモチとした食感は最高で、美味しかったですよ~
そして次の老舗へ。
次は、創業は天保元年(1830年)のあめ屋さんです。
あめの俵屋さん。
のれんをくぐって店内に入ると、カウンターがあり、そのカウンターに商品が並べてありました。
このカウンターの向こうにはお店の方がいらっしゃって、お店に入ると名物の「じろあめ」の試食をさせてくれました。
名物の「じろあめ」の原料は良質の米と大麦。
砂糖を使ってないのに甘くて美味しいあめなんです。
これが「じろあめ」
水あめのようなあめです。
砂糖を一切使っていないのに、このやさしい甘み。
水あめを香ばしくしたような味です。
これが穀物の甘みなんだなぁ~っと感動しました。
次に向かったのは・・・
創業は天正11年(1583年)。江戸初期から続く酒造「やちや酒造」さんです。
このお店の右側に大きな丸い物がぶら下がっているでしょう。
これを始めて見たときは、おもわず「スズメバチの巣やっ」って思ってビックリしたんですよ(笑)
これは「杉玉(すぎたま)」という物で、杉の葉を集めてボール状にしたもの。
日本の造り酒屋の軒先に杉玉を吊るすことで「新酒が出来ました」ということを知らせる合図になるんですよ。
今はまだ緑の玉だけど、だんだん杉の葉が枯れてきて、茶色になってくるんです。茶色になっていくと新酒の熟成具合の目印。
なんだか素敵ですねぇ~。杉の玉が目印なんて。
そして店内に入りました。
古い建物なのに綺麗に昔のまま保たれています。
そしてこんなものが・・・・
試飲コーナー。
車の運転は主人に任せるとして、私は試飲をさせていただきました。
大吟醸はとろりとしていて、なんだかフルーティな感じです。
純米酒はすっきりと後味がよく飲みやすい、透明感があるような感じです。
全てのお酒を試飲させていただきました(笑)
たしか14代目(?)のおじいさんとお話をしたのですが、楽しかったですよ。
サブちゃん(北島三郎)が店の前で歌を歌ってくれたとか、写真まで見せてもらい、楽しい時間を過ごしました。
そして1本買って帰ろうと思い、何にしようか悩んだのですが・・・
やっぱり「やちや酒造」さんといえば「加賀鶴」ですよね~
能登半島で買った「能登誉」。そして金沢で買った「加賀鶴」
今回の旅では2本のお酒を買い、家に帰ってからも楽しみたいと思います。
老舗っていいですね。
長い間守り、昔の良さをそのまま受け継ぐというのは本当に大変な事だと思うんです。
そして大変な思いをして守り継いだ物は、守り継ぐだけの価値があるものだと思うんですね。
そんな伝統ある物に触れ合う事が出来て、とっても良かったと思います。
この日のお昼ご飯はB級グルメを食べようと思い、こちらへ立ち寄りました。
写真がうまく撮れなかったんだけど・・・
「チャンピオンカレー」さん。
金沢カレーのお店です。
金沢カレーは白ごはんの上に千切りキャベツ、ドロっとしたスパイスのきいたカレールー、カツが乗った石川県のカレーです。
11時半くらいに行ったのですが、すでに10人ほど待っていました。
食券を買って10分程度待って、やっと食べる事が出来ました。
かなり濃くてスパイスがきいたカレールーを和らげる千切りキャベツ。カリッと揚がったカツが絶妙でしたねぇ~。
とっても美味しかったし、値段も680円(サービスタイム価格)でした。安いなぁ~。
そして念願の金沢カレーを食べて、次に行ったのが直売所。
「ほがらか村」というところです。
長ネギとか結構安かったので買いたかったのですが、以前岡山に行った時に長ネギを大量に買い、車の中がネギの刺激臭で満杯になり、涙が止まらなかった経験から、買うのをやめて、そのかわりコレを買いました。
銀杏です。
大きくて立派な銀杏ですねぇ~
銀杏といえば、滋養強壮。でも食べ過ぎると消化不良をおこしたりするので、大人は1日6~10粒程度。子供は3粒程度がいいようです。
大事に大事に食べたいと思います。
夕食は、もう海鮮系はたらふく食べたし、そんなにお腹も減っていなかったので、気にいっているこのお店にもう一度行きました。
今回の旅で同じ店に2回も行ったのはココだけです。
金沢の片町の路地裏にある「宇宙軒食堂」
昭和の初期からあるようなお店で、なんだかほっとするんです。
店内はほとんどカウンターだけで、大きな鉄板があり、そこで豚ばら肉を焼いて特製のたれで食べる「豚バラ定食」が有名です。
豚バラ定食630円。安いっ
鉄板で焼く物は全て美味しくて、特製のたれを使った焼きそばがお気に入りでした。
このたれが妙にクセになるというか、お店の落ち着く雰囲気といい、又行きたくなるお店でした。
そんな感じで金沢最後の日は、特別に大きな観光地へ行く事もなく、ブラブラ気になったお店に行って楽しんだ1日でした。
そして帰宅の日。
朝出発して、時間はたっぷりあるので高速を使わず下道を走って帰りました。
下道を走るほうが色んなお店もあって楽しいんです。
まずは帰り道で見つけたこのお店に立ち寄りました。
「日本海水産」さん。
食堂もあり色んなお魚が売っていたのですが、普段よく使う物が売っていたので買いました。
万能だし醤油を作るのには欠かせない「削りぶし」
万能だし醤油はとっても便利な調味料です。色々使えるのでよかったら作ってみてね。
レシピはコチラです⇒ 【農家のレシピ】我が家の万能だし醤油 by FarmersK
これだけあればかなり長く使えそうです。ラッキーでした
そして次は日本海側最大級の魚市場へ行きました。
「日本海 さかな街」
ここは何度も来た事があるんですけど、日曜日に来たのは初めてで、すごい人でした。
お店も70店舗ほどあって、かなり広いですよ。
そして最後のより道。
ヤマトタカハシ昆布館。福井県の敦賀市にあります。
私、このお店大好き
ここもかなり広いお店なんですけど、まず店内に入って無料の昆布茶が飲めるんです。
そして店内には昆布製品がいっぱいあります。
スーパーシアターもあり、200インチの大画面で昆布の映像も楽しむ事が出来ます。
色んな昆布や、酢昆布、佃煮、とろろ昆布に昆布巻きなどなど。
ほとんどのものが試食できるので、食べて気にいった物を買うことができます。
こういう所って、観光客プライスというか、スーパーと比べて高い所も多いんだけど、この昆布館は安いです。
旅をしていて気まぐれに立ち寄ると雰囲気で買ってしまって、家に帰ると「コレ、結局高いやんっ」「スーパーで売ってるほうが安いし美味しいやんっ」って損をした気分になってしまうこともあるので、今は少し考えて買うように心がけてます。
でもここは福井県に来たときは必ず立ち寄るところで、買って家に帰っても「もっと買えばよかったぁ~」って思うようなお店です。
これはとろろ昆布、
4つで1050円ぐらいでした。量も結構入ってます。
こちらは昆布茶と松前漬け用のするめと昆布。たれも付いています。
そして父からの頼まれ物。
ふりかけ昆布。1つ350円。
父がこのふりかけ昆布が大好きで、ネットで取り寄せてまで買っているんですよ。6個買ってきてほしいと言われたので、1つは自宅用で残り6個は父へのお土産です。
そんな感じで、長い旅の最後は父へのお土産を買い、運転を交代しながら長い時間をかけ家に帰ってきました。
家に帰ると、雪が積もっていました。
久々の我が家はとても寒かったけど、なんだか少し懐かしい感じで、ごろっと畳に寝転がり、天井を見上げながら我が家の良さを実感しました。
思い残す事がないくらい行きたいところへ行った旅だったので、満足感いっぱいで疲れも残らず、心も体もすっきりとした感じでした。
この満足感があるから、今年の休みがほとんどない畑仕事も乗り越えられそうです
おわり
長い長い旅レポ、読んでくれてありがとう
果たしていつ終わるんやろうか
途中はちょっと削って短くして書こうかななんて思ったのですが、最後まで書けてよかったしホッとしています。
長い夏の畑仕事をしながら夢見た長い旅行は予想以上に楽しいものでした。
やはり日本っていいですね。
自分の知らない素敵な景色や、伝統ある守り継がれた物、昔から変わらない建造物、地域ごとに違う美味しい食べ物。
探せば探すだけ素晴らしい物があります。
去年は日本中色々大変だったけど、こうやって日本をもっと知り、素晴らしさを伝えて、日本を旅してくれる人が増えれば、色んな意味で日本は活性化するような気がします。
私の冬休みもまだまだあります。
さぁ~次はどこへ行こうかな
素敵な場所を探して、又旅レポでご紹介しますね。
長野県・新潟県・富山県・石川県・福井県。
楽しかったよ~ ありがとう
KEIKO
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