いざ寛大へ | 性腺外胚細胞腫瘍 後腹膜原発 絨毛癌 旅好き 間質性腎炎 てんかん 透析

性腺外胚細胞腫瘍 後腹膜原発 絨毛癌 旅好き 間質性腎炎 てんかん 透析

●2015年2月 28歳発病 現在30歳 性腺外胚細胞腫瘍
後腹膜原発 多発性肺転移 脳転移
●ケモBEP4とTIP2とTIN2とIrN2&脳放射線24Gy定照射
●ケモ入院10ヶ月と後腹膜リンパ節廓清手術
●2017年2月 覚醒下開頭腫瘍摘出術
●2018年2月 薬剤性間質性腎炎と診断

綴る



 寛大で採血CTを終わらせ京都まで電車を見に行き、再び大阪まで戻って来た戦友のLTEさんを家に招き入れ、近所の焼き鳥屋へ晩餐会をしにお出掛けニコニコ


本当に暇さえあれば電車、いや鉄道?というべきか...を見に行っている方である。凄い。電車に1mmも興味のない(笑)私でも分かるくらい電車に対しての情熱が半端ではない。24時間四六時中その熱意が冷めることはなく一緒にいると鉄オーラがヒシヒシと伝わってくる程。


LTEさんは受験生のバイブル赤本かの如く分厚い時刻表を常時携帯しており、いつも手に持ち片時もそれを離さないでいる!それにデイパックには一眼レフ2台(1つはサブ機)に望遠レンズと付属品がギッシリと詰まっている。相当な重みだ。服装も「え?今から登山ですか?」の勢いだ!





そんな完全装備のLTEさんと焼き鳥屋で大いに語らい、ビールが7、8本進み(私は水)、テンションも上がり、私の足も浮腫み始め、益々痺れてきたので笑、大学生のノリで久々にカラオケへと繰り出した。ハゲ2人でカラオケは中々強烈であり見応え間違いなしだ。。歳が7年違うが特にジェネレーションギャップに悩まされる事もなく、8割型お互いの曲を知っておりとてつもなく大盛り上がりをした。お互い洋楽も歌えるので邦楽洋楽を織り交ぜながら4時間以上ぶっ通しで互いに歌い続け喉が枯れるほど歌い散らかした。このカラオケの際中もLTEさんは酎ハイを8杯は嗜んでらっしゃり、超健康体な身体が羨ましいほどだった。





気付けば午前1:30、喉の疲労と明日に備えて帰路に着き3時過ぎに就寝。翌朝7:30に目覚め9時過ぎにバスで寛大へと出発した。家から寛大行きのバス停が目の前にあるほどアクセスが良いことにその時初めて気付く。今日は寛大へ初潜入である!まあ旧帝大病院なので迫力万点の形相で巨大な闇が渦巻く群雄割拠の熾烈な争いが繰り広げられる舞台の名にふさわしい厳かな感じの病院なんだろうな滝汗滝汗




寛大への道中バス車内が非常に暑く悶絶する私は座席を立ちバス中央の出入り口へ行き隙間風に当たって「ふえええ〜」と言って息を吹き返した。車内は夏の様な日差しにより蒸し風呂と化していた。寛大への道のりはやはり険しい!チーン




無事寛大へ到着するとまず泌尿器科へ行ってジャイアンとの面会だ。事前にHPでジャイアンの顔をチェックしたんだが、率直な感想は「確かにジャイアンぽい!」だった。LTEさんの言うジャイアン要素が外見だけでもいくつもある。


LTEさんの診察番号が呼ばれた。
次あたり呼ばれるだろうと思っていたLTEさん、もの凄い緊張しているのが伝わってきた。
よく分かる。

私が逆の立場でもこの日この時は緊張以外何もない。でも私は絶対大丈夫やと確信していた。絶対なんて言うもんじゃないが、この人は大丈夫だろうってもう色々ここまで経験したら分かってくるもんや。
診察室へ入るLTEさんの後方から生ジャイアンを見た、、HPと変わらないお芋さんらしいジャイアンがそこにドデンと居た。寛大は、当然総合病院なので若い人もちらほらいる。私が癌で入院した時の病院はガン専門病院なので年寄りばかりであった。寛大は新鮮だ!それに広大な敷地を有するのでリハビリには最高の場所になりえる。





実はこの時診察を待っている間に、私が癌治療で入院していた時の病院の主治医の名札を発見!!
ええー!うおおおおー興奮!!初めての入院、初めての主治医、怖かったケモ!とても賢くて迅速な対応、患者を思いやる精神を持ち合わせている我がI医師!!ちゅーちゅー

このDr、私のマーカーが陰性化して最後の手術までをちゃんとずっと診てくれていた人。実は人事異動で私が治療中に寛大への異動が噂されていたが、私の治療が終わるまできっちり診たいということで引き延ばしてくれた程だった。あれから2年以上経って随分と会っていない。まさかこんなひょんな事で偶然にも会えるかも、と淡い期待。外来勤務は明日だったので今日はいない。でももしかしたら病棟にいるかも!と思った。デレデレ



診察待ち中、LTEさんとジャイアンの笑い声が聞こえホッとしたところで、いよいよ泌尿器科病棟へGO。無事寛解3年クリアしたご満悦のLTEさん、おめでとうございます!私もあと11ヶ月で寛解3年!心配事は山積みですがこれに続くよう祈るのみです。



寛大にはスタバなんていうお洒落なもんまで入ってます。気に入りました。病棟へ行くのも面会許可書なんてのも書かずに普通に病棟に上がれるというゆるゆるの病院!そういう意味でも寛大らしいです。
残念ながら病棟には私の会いたかったI医師は今日はおらず(まあそう簡単には会えないか笑)、チームハゲの病室をちらっと。LTEさんのここには絶対に戻りたくないという気持ちが私にはとても容易に理解出来ました。長い闘病の経験者でないとこの感情は分からないだろう。誰もが入院なんて嫌だと思うがそんな単純な話ではない。
病棟には独特の雰囲気があった。今までの空間とは違ってまるで異世界にでも入ったかのような空気感だった。ここで多くの患者さんが。。。そんな事を考えると自分がここに居てはならないと思い怖くなった。病棟特有に空気感・閉塞感によって自分の精神が遠くへ追いやられる感じがした。




次の呼吸器外科診察まで敷地内の広大な庭でしばし休憩。空気が綺麗だ。池や小川もあって緩やかな上り坂。本当にリハビリにはもってこいの場所。呼吸器外科診察も無事クリアで最速タイムで会計の様でした。本当に良かった照れ照れ





この日はあの方の息子さんmolan君の月命日。
この事はまた次のブログで書きたいと思います。




{BA13D4E1-3928-414A-BA9A-7DB226DABC99}
ピカピカ〜星星