傲慢さが全てを奪う
ある日、以前から知っていた一○○億円規模の企業から、「おまえに社長をやらせるから、一緒にやろう」と誘われたんです。会長は自分をスカウトするために、銀座や六本木で毎日毎日、接待攻撃。仙台に連れて行かれて、土地が一二〇坪、建物が七八坪ある旅館のような大きな家を見せられました。「この家をタダで貸すし、ベンツも会社から用意する。どうだ?」って。
そして、思わず口から「はい」って。金と地位に目がくらんでしまったんです。
その企業の東日本代表取締役と子会社の取締役に就任してからは、ハンバーガーチェーン店を横浜と仙台で展開しました。
それ以外にもコンビニを三軒、車買取の店一軒、中古買取ブランドショップや中古ファミコンショップ、パチンコ店一軒を所有しました。
年商二○億円の子会社も持ちました。
六年ほど短期間で大きなお金を動かす身になって、自分は天狗になっちゃったんですね。
まるで「ミナミの帝王」の萬田銀次郎さながら。好きなスーツは紫、赤、白。その格好で飲み歩いて、カラオケで歌うのは「ミナミの帝王」のテーマ曲。仙台で付いたあだ名が「ビッグボス」。すっかり銀次郎になりきっていましたね。
三十歳の時、先物取引を扱う企業から電話があって、
「先物取引は、銀行に預けるよりも儲かりますよ」。
その時は、こちらが損はしないというような説明だった。
「じゃあ、君に預けるよ」と持っている財産のほとんど預けたんです。ところが一年もしないうちに預けたお金がパンク、借金だらけになりました。当然、役員はクビになり、自分の持っているお店も全部売って、それでも二億の借金が残りました。
デカい家も、家にあったピアノも、何から何まで失ってしまったのです。
その後、自分の店だったところにふらりと遊びに行ったことがあったんです。
ところがみんな、手のひらを返したように「何しに来たの?」という感じで、元社長だった私を冷たくあしらうのです。
一人のパートさんにはこういわれました。
「全部取られてざまあみろって感じだけど、もっと謙虚に生きなかったからこうなったのよ。」
今思えば、ありがたい言葉です。でも、幼い頃からずっと貧乏だったので、自分の愚かさに気付かなかったんです。
そうなってみて初めて自分が傲慢に生きてきたことが分かったんです。
自分にとっては、初めての挫折だったと思います。
「自分の管理下におけない、他人に任せっきりのビジネスはしてはいけない」
この鉄則を、身をもって知るには大きすぎる授業料でした。
つづく
感謝しています。
お知らせ
★9月28日(水)
18時30分より永田町駅徒歩1分 全国町村会館2階で経営者倶楽部パーティー開催します。
是非経営者の方はご参加ください。
会費10,000円
★10月15日(土)16日(日)
夢専中級開催します。
前回の参加者大学生の動画の感想をどうぞ!!
11月11日(金)川畑秀雄著書の出版記念パーティーを100名限定でやります。
感謝しています。